日曜劇場「グランメゾン東京」のスピンオフドラマ「グラグラメゾン東京〜平古祥平の揺れる思い」の脚本を手掛けるオークラ氏(左)と東仲恵吾プロデューサー(C)TBS

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 ◇構成作家オークラ氏×東仲恵吾プロデューサー対談

 TBS日曜劇場「グランメゾン東京」(日曜後9・00)のスピンオフドラマ「グラグラメゾン東京〜平古祥平の揺れる思い」(日曜深夜0・00)が好調。動画配信サービス「Paravi(パラビ)」の国内ドラマ・オリジナルコンテンツのうち、配信スタート1カ月間の再生人数が歴代1位を記録した。脚本を手掛けるのは、お笑いコンビ「バナナマン」の“盟友”としても知られ、テレビ東京「ゴッドタン」などのバラエティー番組の構成作家を務めるオークラ氏(45)。TBSの東仲恵吾プロデューサー(35)と対談。本編と並行して制作し、若者を中心に話題を集めるラブコメディーの舞台裏を明かした。

 スピンオフは、俳優の木村拓哉(47)が主演を務める本編の主要キャラクター・平古祥平(Kis―My―Ft2玉森裕太)が主人公。祥平は、天才シェフ・尾花夏樹(木村)のパリ時代の元弟子。第5話(11月17日)、紆余曲折の末、一流ホテルの最年少料理長をやめ、尾花のライバル・丹後学(尾上菊之助)がシェフを務めるレストラン「gaku」に移った。

 スピンオフは、同じホテルのコンシェルジュで婚約者の蛯名美優(朝倉あき)と、ホテルのブッフェの元同僚で尾花がスーシェフを務めるレストラン「グランメゾン東京」に移ったパティシエ・松井萌絵(吉谷彩子)の2人に祥平が翻弄され、グラグラと揺れる男心を描くラブコメディー。仕事の悩みなど、29歳の等身大の姿も。本編で描き切れない“裏設定”を掘り下げ、「Paravi」の国内ドラマのうち、10月1日〜11月28日の再生回数は堂々の1位。毎週日曜、本編のオンエア後、深夜0時に配信されている。

 ――「グランメゾン東京」のスピンオフを制作しようとした時、いろいろな切り口があると思います。祥平を主人公にした理由と、オークラさんに脚本をお願いした理由を教えてください。

 【東仲】本編は、挫折した男がもう一度夢に向かう“大人の青春ストーリー”。スピンオフは、若者向けの内容で作れないかと考えていて、本編のキャストに玉森さんが決まっていたので、祥平を主人公にすることにしました。オークラさんは、もともとスピンオフを企画した社内の人間の推薦。僕もオークラさんが構成作家として参加されているバラエティー番組のファンだったので、書いていただけるなら願ってもないと。

 【オークラ】今年の春ぐらいにTBSの人とお茶会でご一緒する機会があって「コメディーを書かせてください」とお願いしたんです。その時は冗談みたいな話で終わったんですが、後日、今回の話が決まって。本当に単なる雑談みたいな話だったので、ビックリしました。しかも、木村拓哉さんが主演する日曜劇場のスピンオフ。TBSの人はちゃんと僕のことを分かってオファーをしているのかな?と疑問に思いましたね(笑)。

 ――スピンオフは本編と並行として執筆、撮影。本編が前提となる“制約”もあると思いますが、ご苦労されている点はどこですか?

 【オークラ】最初は凄くプレッシャーがありましたが、本編の台本を読んで「実は裏で、こんなことがあったんじゃないか」と勝手にイメージしながら書いていくと、だんだん楽しくなってきました。本編に縛られることはそれほどなく、結構自由にやらせていただいています。平古祥平というキャラクターは本編だと凄くクールで、あまり何を考えているのか分からない。だから、スピンオフでは逆に、祥平が考えていることを表に出したら、おもしろいんじゃないかと思ってモノローグ(独白)を多くしました。今回は一緒に仕事するのが初めての人ばかり。自分がおもしろいと思われたので(笑)、台本は書いては消して、書いては消してを繰り返しています。