12月1日、中京競馬場で3歳以上によるG汽船礇鵐團ンズC(ダート1800m)が行なわれる。

 このレースは今回が記念すべき20回目となる。創設当時の2000年は「ジャパンCダート」の名称で東京競馬場のダート2100mで行なわれていたが、2008年から阪神競馬場のダート1800mに変更。さらに2014年から現在のレース名と条件に変わり、今年で6回目を迎える。

 中京競馬場が大幅に馬場改修された、2012年以降の中京ダートの種牡馬別成績を見ると、最多勝利はゴールドアリュールの51勝(637戦)。以下、クロフネ48勝(556戦)、キングカメハメハ46勝(589戦)と続くが、筆者の目に留まったのは20位のカジノドライヴ。出走数が103戦と、上位種牡馬に比べると少ないため勝利数は15勝と多くはないが、勝率14.6%、連対率24.3%は、100走以上している種牡馬49頭の中でトップの数字を誇る。連対率20%超え、複勝率30%超えはカジノドライヴだけだ。

 今年のチャンピオンズCには、そのカジノドライヴ産駒のヴェンジェンス(牡6歳/栗東・大根田裕之厩舎)が出走を予定している。


前走のみやこSで重賞初勝利を飾ったヴェンジェンス

 本馬は25戦目となった前走のG靴澆笋械咫糞都/ダート1800m)で、初めて重賞を勝った遅咲きの馬。今年の夏まではダートの1200m〜1400mを中心に出走していたが、2走前のOP太秦S(京都)で初めて1800mに出走した。2連勝中だったエアアルマスと2馬身半差の2着に敗れはしたが、続くみやこSでは道中後方追走から、外を回ってまくり気味に進出して押し切り。2戦目の1800m戦で見事に重賞制覇を果たしている。

 年齢を重ね、距離に対する適応力が身についたのだろう。勝ち時計の1分49秒1は、太秦Sでエアアルマスが出したものと同じ好タイム。良馬場としては京都ダート1800mの史上最速タイムという優秀なものだった。

 ヴェンジェンスの血統でもうひとつ触れておきたいのが、母の父のスペシャルウィーク。日本ダービー馬として知られる同馬だが、父としてはローマンレジェンド(G掬豕大賞典)、ゴルトブリッツ(Jpn議覯賞)といった、ダートのビッグレース勝ち馬を出している。

 さらに、前述の「100走以上している種牡馬の中京ダート成績」では、カジノドライヴに次ぐ2位の12.0%(117戦14勝)の勝率を誇っている。ヴェンジェンスはいわば、カジノドライヴ×スペシャルウィークという”中京ダート最強配合”の馬なのだ。ヴェンジェンス自身は中京競馬場のダート1400mで2戦し、2歳時の寒椿賞でクビ差の2着。そして今年7月のG轡廛蹈オンSでは、勝ったアルクトスから0秒4差の3着と崩れていないだけに、大いに期待できそうだ。

 もう1頭挙げるとしたらタイムフライヤー(牡4歳/栗東・松田国英厩舎)だ。父ハーツクライの産駒は、G汽献礇僖鵤叩陛豕/芝2400m)を勝ったスワーヴリチャード、G喫塚記念(阪神/芝2200m)と豪G汽灰奪スプレート(芝2040m)を勝ったリスグラシューなど、今年も芝のG祇鐇をにぎわせているが、改修後の中京ダートでも30勝と全体で7位の勝利数を記録している。今年はG轡轡螢Ε坑咫丙綽澄織澄璽2000m)をロードゴラッソが制し、初のJRAダート重賞勝ち馬が誕生。ダートでも好成績を残している。

 また、母の全兄タイムパラドックスが、このレースの前身である2004年ジャパンCダートの勝ち馬であり、牝系もこのレースに縁がある。タイムフライヤーは2歳時にGIホープフルS(中山/芝2000m)を勝った馬だが、この夏にダートに転向してから3戦目となった前走のG敬霏¬遑咫陛豕/ダート1600m)で2着と初めて連対した。今回の鞍上は、スワーヴリチャードでジャパンCを勝利したオイシン・マーフィー騎手。2週連続の「ハーツクライ産駒&マーフィー」の激走に期待したい。 以上、今年のチャンピオンズCは、ヴェンジェンスとタイムフライヤーの2頭に注目する。