11月10日に行われた統一教会の集会、壇上から挨拶する宮崎政之衆議院議員(参加者提供)

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 今月10日、沖縄県宜野湾市の公民館で統一教会(世界平和統一家庭連合)の集会が開かれ、自民党の中堅代議士が挨拶を行った。さらに来賓として出席した市議会議長らが台湾で9月に行われた教団の既成祝福式に参加していたことが判明。そして今年8月、参院選に初当選したばかりの自民党議員がやはり兵庫県内の教団イベントで信者を激励していたことも明らかとなった。続々発覚する政治家の地方での教団イベント参加、その問題点をまとめた。

◆沖縄教区長が仕切る集会で自民党衆議院議員が挨拶

 11月10日夜、宜野湾市の長田区公民館で開かれた集会「希望の家庭講演会」には統一教会信者を中心に約100人が参加。「特別講師」として「稲森一郎先生」なる人物が登壇し『純粋な愛・幸福な家庭・健全な社会』と題した講演を行った。実行委員長は外間鎮模(ほかまじんも)、教団の沖縄教区長だ。

 公民館を予約したのは地元のコミュニティFM局・ぎのわんシティFMのパーソナリティ照喜名昇。

 同局では外間教区長が成鎭模(ハンジンモ)名義でパーソナリティを務める番組「家庭のチカラ」を放送している。ちなみに、同局の番組紹介ではなぜか教祖の名が「文海明」となっている。

 集会の冒頭、自民党の宮崎政久衆議院議員が挨拶。至近距離に事務所がある宮崎は「最終の飛行機で東京に戻る」と話し、挨拶を終えると空港に向かった。

◆市議会議長や県議らが来賓として紹介

 その他の来賓として宜野湾市議会の上地安之議長、桃原郎議員、山城康弘議員、呉屋等議員、元宜野湾訴議会議員の平安座唯雄、そして沖縄県議会議員の又吉清義らも紹介された。

 来賓を代表して挨拶したのは上地議長だ。上地は講師の稲森を褒め称えた後、こう発言した。

「台湾にお邪魔させていただきました。65歳以上の夫婦が、奥さんが赤い口紅をつけてウェディングレスを付けて人生のスタートを切りました。30年40年50年経って改めてスタート。その再スタートは全人類の平和を希求する中で原点が夫婦、家庭で新たなスタートである。皆様方の理念をまざまざと台湾で学ぶことができました。平和の希求を台湾で学んだ」

 これは教団が行っている既成祝福式のことではないのか。
 さらに「性の多様性を条例で認めることは、情けないこと。世界の平和のために学びを深めて我々も努力したい。一緒に学びましょう」と続けた。
 司会者が「上地議長は真の家庭運動にいつも共に歩んでくださる。心から感謝」と応えた。

◆集会で配られた「反LGBT」のチラシ

 参加者には講演資料として小中学生へのLGBT教育に反対するチラシが配布された。

 教団内組織である真の家庭運動推進協議会の活動紹介がスライド上映され、外間教区長が「性の多様性を認める条例が家庭崩壊をもたらす」と発言。メインの講演では90年代に世界平和青年連合会長を務めるなどした稲森が「LGBT、同性愛の問題が家庭を崩壊させる」と結論付けた。

 純潔思想を掲げる教団はこれまでもLGBTに関する条例や学校教育に反対する運動を展開してきた。

◆「統一教会という意識はなかった」

 宮崎議員の事務所に電話取材を行った。

・宮崎議員地元事務所秘書
「講演会に出た経緯は判らない。国会事務所で対応している。東京の方の関係」

――普段から統一教会とやり取りしているのは東京の事務所?
「はい、そうですね」

・宮崎議員国会事務所政策秘書

――経緯について
「特には。地元で開かれた会なので冒頭で挨拶して出て行った」

――要請は
「地元での会だったのでご挨拶させていただいた」――普段から付き合いは
「ないと伺ってます。たまたま顔を出せたということで。行くか行かないかは本人が」