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認定中古市場に注目

text&photo: Kazuhide Ueno(上野和秀)photo:ランボルギーニ ジャパン

ランボルギーニ ジャパンの一大イベント「ランボルギーニ・デイ・ジャパン2019」が、大阪で開催された。これに際して、伊アウトモビリ・ランボルギーニの幹部が来日。

ステファノ・ドメニカリCEOに加え、アジア太平洋地区のCEOを務めるマッツオ・オルテインツィ氏、チーフ・マーケティング&コミュニケーション・オフィサーのカティア・バッシ氏、チェントロ・スティーレでデザイン部門を率いるミィティア・ボルケルト氏らといった要職に就くスタッフが、メディ向けのインタビュー・セッションに登壇した。

ランボルギーニ・デイで発表されたランボルギーニJP 63(ウラカン・エボ・スパイダー)。

報道陣と幹部陣の一問一答をレポートしよう。

ーー日本でこれだけの規模のイベントを開く意義は?

バッシ「日本はランボルギーニにとってアメリカに次ぐ重要なマーケットですので、今回のような大きなイベントを開催する意義があります。また、日本はランボルギーニが創立以来ずっと重要な市場でした」

「日本は大切な国ですので、毎年このようにやってきて、顧客やメディアとともに、わたくし共が日本に近い関係性を持っていることを感じていただけるように開催しています」

ーー今年の経営実績は?

バッシ「正式な生産台数は年度末に発表しますが、今年は記録的にこれまでにない良い年で、数だけではなく成約率も向上しています。若い層へのアピールもでき、ソーシャル・ネットワークのフォロワー数も4000万に達しています」

ーー認定中古車のマーケットを整備する意向は?

オルテインツィ「新車の販売台数が伸びていますので、中古車市場に興味があって注目しています」

「認定中古車については検討しています。今年、東京で中古車ショールームをオープンすることになりました。スポーツカーだけではなくウルスも含めて中古車ビジネスを展開してゆきたいと考えています」

次世代スポーツカーについて

ーー多気筒NAエンジンで展開してきましたが、これからのビジョンは

オルテインツィ「ランボルギーニはパワーを追求する技術に妥協はありません。先ごろ発表しましたシアンもその取り組みの1つです」

アジア太平洋地区のCEOを務めるマッツオ・オルテインツィ氏。

「もちろん電動化の流れもありますが、他社に追随するのではなく、独自の方法でやろうと考えています」

「秘密ではありませんが、次世代のスポーツカーはハイブリッドに進むと思います。実現するためにはテクノロジーも含めてすべての面において妥協しないことにより到達して初めて実現できると思います」

「地球環境持続については、わたくし共は、クルマは乗ってすぐ捨てるものではなく、タイムレスにずっと使ってもらえることをコンセプトとしています」

バッシ「ランボルギーニが57年間に生産した台数は、トヨタがわずか1日に製造する台数にすぎませんから(笑)」

EVの技術について

ーーグループ内のEVコンポーネンツを使う可能性は?

オルテインツィ「EV化ですが独自の方法でやってゆきます。その一例となるのがシアンのようなクルマで、他にはないと思います」

チーフ・マーケティング&コミュニケーション・オフィサーのカティア・バッシ氏。

「将来的にお客様に最高のエクスペリエンスを提供できるパーツがグループ会社から出てきても、ランボルギーニにふさわしい内容にカスタマイズして、そのまま使うことはありません」

「わたくし共が新しいものを作る時は、用意されているものを使うのではなく、どこに到達したいのかを考え、そのためには何が必要なのかという確認から始めます」

バッシ「わたくし共のR&D部門は常に未来を見ています。マサチューセッツ工科大学と共同で、持続可能な展開を考案し独自の方法を生み出しています」

ーー女性オーナーは増えていますか?

バッシ「これまでになく増えています。現在9%ほどを占めております。これからもウルスが加わったことにより、さらに増えるでしょう」

デザイン 隠された秘密

ーーランボルギーニのデザイナーになって思うことは?

ボルケルト「ランボルギーニのデザインを担当することは、夢がかなったという感じです。アイコニックなデザイン制作に参加できることはうれしく思います」

チェントロ・スティーレでデザイン部門を率いるミィティア・ボルケルト氏。

「スーパー・スポーツカーをデザインすることは本当に難しいですが、意味のある大切なことと考えています」

「大先輩であるマルチェロ・ガンディーニにインスパイアされています。エスパーダに始まるデザインはランボルギーニを象徴するものといえます。現在も時折チェントロ・スティーレにお越しになるので、インスパイアされています」

ーードローイング・テープは日常から使われているのですか?

ボルケルト「はい、使っています。アイコニックなデザインを創るのは人の手で、基本デザインをチームで作業するときはスケッチブックでアイデアを書き留めています」

「ドローイング・テープは1960年代からカーデザインに使われていて、張りなおして修正ができますので、モックアップなどを作るモデラーとの打ち合わせでも使います。ですから永遠にすたれることはないと思います。そうそう、このテープは日本製ですよ!」