大相撲九州場所で43回目の優勝を果たした横綱白鵬(34=宮城野)が新たな目標をブチ上げた。千秋楽から一夜明けた25日、福岡市内で会見。今後について問われると「今の目標は45回。(その先は)50回ですかね。2年後か3年後か、分かりませんけど。ということは…。東京五輪を越すな」と宣言した。

 かねて東京五輪が開催される2020年までの現役続行を公言していたが、さらなる“長期政権”を視野に入れている。今回も「世代交代」と言われながら、終わってみれば後続に3差つけての独走V。「私も若い。血管年齢が25歳だから。周りからは『もういいだろう』と思われているかもしれないけど、そうはいかない」と言い切った。

 この日は横綱審議委員会の定例会合が東京・両国国技館で開かれた。矢野弘典委員長(78=産業雇用安定センター会長)は白鵬について「横綱が存在感を示した。優勝は頑張ったと思う」と評価する一方で「ほとんど全員から、白鵬の張り手やカチ上げが横綱の振る舞いとして見苦しいという意見が出た。相撲協会に指導してほしいと要望した」と苦言を呈した。

 ただ、白鵬はルール違反をしているわけではないだけに、相撲協会は静観の構え。張り手やカチ上げにはワキが開く弱点もある。横審の会合に同席した芝田山親方(57=元横綱大乃国)は「対戦相手が隙を突けないことが情けない。気迫が足りない」と相手力士の弱腰な姿勢を嘆いた。

 いずれにせよ、大横綱の優勝で次世代との実力差が改めて浮き彫りとなった格好。白鵬が言う「V50」も、あながち冗談には聞こえない。