BiSH アユニ・D、大仏と2ショット撮影し開悟?「人生は難しいな…」
“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのアユニ・Dが25日、都内でフォトブック『我是我』(光文社)の発売記念イベントを開催。イベント前に囲み取材に応じた。
決して自分を表現することが得意ではない、でも自我と世界観は確かに持っている。今作ではそんなアユニ・Dのパーソナルに迫り、普段の彼女の素顔から知られざる新たな一面まで、さまざまなアユニ・Dが詰まっている。メインビジュアルとなるのは、1泊2日の台湾ロケでの撮り下ろし。九份の街並みや夜市など台湾らしい場所で撮影した写真から、珍スポット的な寺院や爽やかな海辺で撮影した写真まで見どころ満載。そのほか、『bis』(光文社刊)で連載中の「アユニ・D改造計画」からさまざまなファッションに挑戦するアユニ・Dや、「これまでと、今と、これから」を語った1万字を超えるロングインタビューなど、ボリューム満点の一冊が完成した。
同書は、アユニ・D本人の誕生日(10月12日)に発売され、同日にイベントを開催する予定だったが、各地で甚大な被害をもたらした台風19号の影響で延期となり、ようやくこの日に開催となったが、アユニ・Dは「誕生日だったんですけど、どこにも出かけられずでした。遠くから来るファンの方とか、その日すごく待ち遠しかったみたいで悲しがっていましたけど、今日こうやってできるので嬉しいです」と安堵の表情を浮かべた。
改めて、同書の内容を聞かれたアユニ・Dは「写真集なので写真ももちろんなんですけど、私が書いた言葉とか、メイク方法とか、インタビューとかが載っていますね」と紹介し、こだわったポイントを聞かれると、“石で殴るし、その犬噛む。”と書いたページを開き「常に心に思っていることです。性格が暗くて挫けやすいので、強い心を忘れないようにメモしました。一文字一文字時間をかけて書きました」と言葉に力を込めた。
また、お気に入りの写真には、大仏との2ショットを挙げ「このお寺がすごくて、地獄とか天国とかを表していて、日本では絶対にないようなものがあって、この大仏もめちゃくちゃデカくて、カラフルで、日本では見ないような建物がいっぱいあったので面白かったです」と声を弾ませ、報道陣から「大仏と同じポーズをしていますが、何か悟りましたか?」と尋ねられたアユニ・Dは「悟りました。人生は難しいなって…」と呟いて笑いを誘った。
さらに、タイトルの意味を尋ねられたアユニ・Dは「『ウォ・シー・ウォ』って読むんですけど、台湾で撮影をしたので、台湾ぽいものがタイトルがすぐわかるといいなと思ったのでこれにしました」と意図を説明し、「“僕は僕”という意味なんですけど、自分自身の写真集を出すのが初めてだったので、タイトルだけでわかるようにしました」とニッコリ。
台湾には初めて行ったそうで「夏に行ってすごく暑くて、私は多汗症で暑がりなので大変でした。汗だくで撮影しました」と回顧し、台湾を選んだ理由については「行きたかったので」と答えて報道陣を沸かせ、「夏は怒涛のスケジュールでBiSH(の活動)をやっていたんですけど、海外に行きたかったので近かった台湾に…。あと風景とかも好きなので」と語った。
出来上がった同書を見ての感想を聞かれると「すごくポップだなって。私はポップと反対の人生を歩んで、性格も反対なので、私のポップな部分をたくさん見せられたんじゃないかなと思います」と目を輝かせ、BiSHのメンバーの反響については「みんなに見てもらって『いいね!』って。面白がってくれたので嬉しいです」と笑顔を見せた。さらに、自己採点を求められると「満点!」と手応えをにじませ、「100点満点?200点満点?」と追及されると、「6兆点」と胸を張った。
BiSHの人気が高まったことで、生活は変わったか質問されると「BiSHメンバー6人で外で撮影をしていても気付かれなかったんですけど、『アメトーーク!』とかに出てからは、大学生軍団みたいな方々から『BiSHだ!』って言われるようになりました」と明かし、そのような状況をどう思うか尋ねられると「なんか、いつも冷たくてすいません」と謝罪して報道陣を笑わせた。
また、芸能界にもBiSHファンが多く存在するが、同書を誰に見てもらいたいか問われたアユニ・Dは「私はソロで“PEDRO”というバンドをやっていまして、そのギタリストの田渕ひさ子さんという方が、人間界の中で1番好きな方なんですけど、田渕ひさ子さんがこれを買ってくれたみたいで、その連絡が来たときは声が出ました。発狂しました」と嬉しそうに語った。
最後に、アユニ・DのDの意味を聞かれると「大人に付けられたので…。BiSHに入ったらこうなりました」と告白し、違和感はないか追求されると「違和感はないですね。でもDちゃんって呼ばれると“え?だれ?”ってなります」と語った。