丸熊陶業の熊谷秀男社長(阪田マサノブ)が急逝し、葬儀も終わって落ち着いた頃、喜美子(戸田恵梨香)は父を亡くした親友の照子(大島優子)と久しぶりに会った。二人は黙ったまま窓辺に座って夏みかんを食べ始める。「久しぶりに夏みかんをぺろりや。ここんとこ食欲なかってん」

喜美子「そりゃそうやろ」

照子「お父ちゃんのことやない。お腹に赤ちゃんいんねん」。驚く喜美子に「「結婚も、出産も、親の死も、あんたよか先に経験してるわ」

喜美子「照子は大人になってくなあ」

社長が亡くなって1か月が過ぎたころ、照子の婿の熊谷敏春(本田大輔)が4代目社長に就任し、会社の改革を推し進めようとしていた。日本中の家庭に電気やガスが普及していくのに対応した新しい商品開発を進めるというもので、それは絵付け火鉢は不要になることを意味していた。

喜美子はこのまま絵付師を続けるのか

深野心仙(イッセー尾形)は、弟子二人を飲み屋の「あかまつ」に誘った。しばらく押し黙って酒を1杯あおったあと、こう切り出した。「信楽には秀男社長さんに呼んでもらて来た。その社長さんが亡くなられはった。その前からぼんやり考えとったことなんやけど、信楽を去ろうと思う」

喜美子は喜美子で気がかりなことがあった。「深野心仙先生から話しがあるやろ」と照子が探りを入れてきたのだが、何を意味しているのかぼんやりとわかる。それは喜美子に再び訪れる選択のときであった。

喜美子は家に帰ると、妹の百合子(福田麻由子)から進学の相談を持ちかけられた。幼なじみの大野信作(林遣都)のお見合い話も浮上していた。みんな、人生の大きな転換点を迎えていた。(NHK総合あさ8時)