「御堂筋線の梅田駅やばい。巨大な映像作品かと思った」

2019年11月21日、そんな一文とともに、大阪メトロ御堂筋線梅田駅2番線ホームの写真がツイッターに投稿された。投稿したのはアートポータルサイト「美術手帖」の編集長・橋爪勇介(@hashizume_y)さん。ツイッターではホームの側壁に設置された「あるもの」に、注目が集まっている。

リニューアルを進める梅田駅に突如現れたもの、それは...


かっこいい(画像は橋爪勇介@hashizume_yさん提供)

赤、青、ピンク、緑、水色...などなど、色とりどりの長方形が並んだ巨大モニターだ。

映像作品かと思ってしまうほど美しいコントラスト。ツイッターでは橋爪さんの他にも、このモニターの様子を投稿した人が複数見られる。

橋爪さんの投稿に対し、他のユーザーからは、

「カッコイイ!!!」
「これはこれでお洒落な感じで良いですね」
「無心な芸術」
「もう、このまんまでええやん」

といった声が寄せられ、好評だ。

しかし残念ながら、このモニターは作品ではない。Jタウンネットは22日、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)に詳しい話を聞いた。

「試験でつけたのではないか」

これは11月上旬に設置された横40メートル×縦4メートルのLEDモニター「Umeda Metro Vision」。「地下におけるLEDスクリーン最大ディスプレー」としてギネス世界記録申請中で、12月1日より本格的に稼働予定だ。


綺麗(画像は橋爪勇介@hashizume_yさん提供)

広報担当者にこのカラフルな画面について聞いてみたが、なぜそうなっていたか、どのくらいの期間その画面が映っていたかについては分からないとのこと。担当者は、

「モニターにはなにも出てないと思うんですけど...可能性として、試験でつけたのではないでしょうか」

と推測している。

現在、大阪メトロは中央線と御堂筋線の一部の駅でリニューアルを行っている。梅田駅も対象となっており、モニターはその一環で設置された。12月1日以降は広告や環境演出映像などを映し出していく予定だ。