トッテナムをプレミアリーグの、そして欧州のトップクラブへ押し上げたポチェッティーノ photo/Getty Images

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現役時代にリヴァプールで活躍し、現在は解説業などを行う元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏が、指揮官の交代に踏み切ったトッテナムについて言及している。

プレミアリーグ第12節終了時点で3勝5分4敗と、勝ち点を「14」までしか伸ばすことができず、14位に低迷しているトッテナム。19日に2014年からチームの指揮官を務めてきたマウリシオ・ポチェッティーノを解任し、翌20日にジョゼ・モウリーニョを招聘したことを発表した。昨季のチャンピオンズリーグでチームを決勝の舞台へ導いたり、プレミアリーグで優勝争い繰り広げるチームまで押し上げたりと、トッテナムを躍進させてきたポチェッティーノのシーズン序盤戦での解任には賛否両論ある。キャラガー氏は後者のようで、解任の決断は時期尚早と考えているようだ。

自身が解説者を務める英『sky sports』のインタビューで、ポチェッティーノの解任について「これは大きなショックだ。スパーズがシーズンの序盤戦で苦しみ、2019年の国内成績が悪かったのは間違いないが、マウリシオ・ポチェッティーノがしてきた仕事は奇跡的なものだったと思う」と明かした上で「タイミングも非常に奇妙だ。初めてこのニュースを聞いたとき、私はお互いの合意によるものだと思っていた。でもこれが解任であることを耳にし、衝撃を受けたよ。彼が解任されたと言う事実は、本当に本当におかしなことだと思う。彼がやってきた仕事ぶりを考えると、少々狂っている」とコメントした。

そして「シーズン終了まで、彼にはトライするチャンスを与えるべきだったと思う。トッテナムをあるべき場所に戻すためのね」と述べつつ「そもそも、トッテナムが本来いる場所はトップ4ではない。私は彼らのお得意先になるつもりはない。でも、ポチェッティーノがあのクラブの財政下で行ってきたことは信じれれないものだよ。トッテナムはトップ6程度だが、彼はチームをトップ4まで押し上げ、タイトルを勝ち取れるレベルのクラブにした。人々は何も獲得することができなかったというかもしれないが、チームの規模やクラブでの自由度の観点から見れば、ポチェッティーノは監督としてのクオリティを示していたと言えるだろう」と話している。

常に結果が求められる監督業。ビッグクラブになればなるほど結果にシビアで、成績が伴わないといつ首を切られるかわからない。トッテナムの今回の監督交代劇が正解だったのか、それとも不正解だったのかは今後次第だが、ポチェッティーノがここ数年でクラブを大きく成長させたこと事実で、多くのファンが感謝していることは間違いないだろう。

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