きのう19日(2019年11月)、和歌山市の12階建てビルで、工事用の足場の長さ約1.5メートル、重さ5キロの鉄パイプが落下し、近くを歩いていた銀行員の板垣智之さんが死亡した事故で、現場のビルでは事故の4日前にも鉄パイプが落下していた。工事業者は「落下防止ネットとロープの二重の安全策ができた」として18日に作業を再開したばかりだった。

阿部祐二リポーターが、事故が起きた時間とほぼ同じ午前8時過ぎに現場から報告した。周りにはたくさんの通学・通勤の人々が歩いている。阿部は血痕が残る地面を指し、「まず気づくのは、(落下地点は)建物から10メートルほど離れているということです。真下に落ちたわけではないんですね。当時は風速8・8メートルで、風が強かったということです。鉄パイプが風にあおられた可能性もあります」

現場の阿部祐二「けさも風でヒラヒラ。危険感じます」

鉄パイプは立ち入り禁止にされた警備区域の外に落ち、板垣さんの頭を直撃した。「プロであれば、風にあおられて真下ではない場所に落ちる可能性は予測できたはずです」と阿部は指摘した。

和歌山市にある別の建設会社社長は、安全対策が十分だったか疑問視している。「落下防止用のネットだったら、基本は落ちないと思う。寸法測って張るので」という。阿部は屋上付近に張られたネットを見上げ、「風にあおられてしまっています。範囲内を網羅しているかといえば、素人目にもちょっと危険を感じます」

司会の加藤浩次「何が起きたのか、徹底的に検証しないと。生活していて、こういう場所はいっぱいありますから」

宮崎哲弥(評論家)「(風の強い)高所での作業をしていたわけですから、危険性は十分に認識していたはずです。だったら、地上の警備の範囲を広げる、補助ロープをしっかり付けるなどすべきだった。それを怠っていたなら責任は重いですよ」