1対1の対応でも後手に回った室屋。ベネズエラ戦の敗戦を糧に成長してほしい。写真:金子拓哉(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンチャレンジカップ2019]日本 1-4 ベネズエラ/11月19日/パナソニックスタジアム吹田

 悲劇の始まりは、8分。ベネズエラのロンドンにヘッドを叩き込まれて先制され、その後の大量失点につながった。最初の失点の場面、ロンドンへのクロスを許してしまったのが、この日右サイドバックとして先発出場した室屋だった。
 
 失点をする前、室屋は自陣エリア内でベネズエラのソテルドと1対1で対峙していた。しかしそこでボールを奪えず、結果的にゴール前へのクロスを許してしまった。中にドリブルで持ち込まれないようなディフェンスをしていたが、一瞬の隙を突かれてふわりと浮いたボールを蹴り込まれてしまったのである。この時の状況を、室屋はこう振り返った。

「自分的には相手に上手くついていたつもりだった。ペナルティエリア内だったのでファウルをしてはいけないし、難しい対応になりましたね」

 
 室屋と対峙したソテルドは足もとがなかなか巧みで、スピードもあり、Jリーグにはいないタイプのアタッカーだった。言うなれば“Jリーグでの常識”が通用しない難敵だったと、そんな見方もできるだろうか。実際、室屋はこんなことを口にしている。

「ああいう選手とマッチアップする機会が少ない。独特なリズムだったり、そういうところに自分が慣れないといけないということをすごく感じました。後半に入って個人的な動き方や相手との間合いの詰め方は修正できましたけど、前半はかなり揺さぶられましたから。それはある意味勉強になりました」

 Jリーグでは1対1で絶対的な強さを誇る室屋も、この日はなかなか対応できなかった。正直、今のままでは酒井から右SBのレギュラーポジションを奪うのは不可能。この現実に、室屋はどう立ち向かうのだろうか。

 取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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