ベネズエラ戦ではボランチとしてゲームをコントロールできず…。橋本の奮起に期待したい。写真:金子拓哉(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンチャレンジカップ2019]日本 1-4 ベネズエラ/11月19日/パナソニックスタジアム吹田

 前半だけでの4失点は、実に65年ぶり。1954年5月のインドネシア戦以来のことで、それだけでもこの日の日本代表が如何に良くなかったかが分かるだろう。敗因のひとつはボランチ(橋本、柴崎)のところでボールが収まらなかった点にある。

 キャプテンの柴崎がらしくないパスミスをすれば、それにつられるように橋本も軽率なミスを繰り返す。チームの核となるべきボランチが機能しなかったことで、攻守ともにチグハグ。橋本の言葉を借りれば、「前半は本当に不甲斐ないゲームだった」。

「なんとか流れを変えたかったですけど、ズルズルいってしまって、難しい前半でした。球際の戦いなど基本的なところで相手に上回られて……。攻撃も守備もバランスがあまり良くなかったと思いますし、味方との距離感ももうちょっと上手くやれば簡単に相手を剥がせる場面も多く作れたはずなので、そのあたりはもっとやっていかないといけない」(橋本)

 前半は目を覆いたくなるような出来だった。特に酷かったのは、3失点を食らった30分から“8分間”。ベネズエラの波に呑みこまれた日本は見るも無残だった。屈辱を味わった橋本は言う。

「誰の責任というわけではなくて、もっと一人ひとりが立ち向かっていかないといけなかった。もっともっと気持ちを見せるべきだった。立て続けて失点して、下を向いてしまったのは反省点です」

 
 なぜ日本は崩れたのか。その原因のひとつは、早い時間帯での失点にあった。

「早いタイミングで失点してしまったので、それで慌てた部分があった。1点やられるのは仕方ないですが、今日はそこから切り替えて立ち向かうということができなかった」

 チーム力の底上げという意味で、比較的フレッシュなメンバーで臨んだベネズエラ戦は重要だった。しかし、結果は完敗。結局は大迫や吉田などがいなければ勝てないという印象を強く残してしまった。

 代表活動に慣れ始めたタイミングでの惨劇。ここからどう信頼を回復していくかという点で、橋本はひとつの大きな局面を迎えている。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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