難敵とのマッチアップで力を発揮しきれなかった佐々木は、悔しさを滲ませた。 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンチャレンジカップ]日本代表 1-4 ベネズエラ代表(11月19日/パナソニックスタジアム吹田)

 序盤からベネズエラのタイトなチェックに苦しんだ日本に、最もダメージを負わせたのは、相手の主砲サロモン・ロンドンだ。

 8分にジェフェルソン・ソテルドのクロスボールを得意のヘディングでねじ込むと、30分には自身が起点となってエリア右に入り込んだダルウィン・マチンへ落とし、その折り返しを滑り込みながら2点目をゲット。そして、3分後にはゴール前で味方の落としを右足でねじ込んだ。

 最も警戒していた男のハットトリックに日本は意気消沈したわけだが、この3点のうち2点に絡んでしまったのが、右サイドバックで出場していた佐々木翔である。

 1点目はクロスに対する対応が後手に回って競れず。33分にハットトリックを決められたシーンでは、直前に起点となったヤンヘル・エレーラに競り負けて、シュートシーンを作られた。

 試合後、佐々木は、「うーん。1トップとボランチのところが常に掴みきれなかった」と漏らし、同じ30歳の大型FWロンドンとのマッチアップについて、こう振り返った。

「やりようはあったと思います。もちろん、1失点目のところは僕が防がないといけないです。そうですね……。ああいうところは、まだまだ自分の甘さだと思います。単純なミスも多くて、とくに前半の戦い方っていうのは、流石に反省点が多いと思ってます」

 心底、悔しそうな表情を浮かべながら、痛恨のプレーを振り返った佐々木は、「(相手が)デカいのは当然ですし、強さっていうのは分かり切っていること」と語り、声を振り絞った。

「本当に失点は非常に残念ですね。もちろんアピールはしたかったですけど、まずは試合に勝つことが最大のアピールになると思ってましたし、チームとしてより良くやるってことが大事なことであって。ただ、前半はそれができなかったですし、そこからしっかりと前半のうちに立て直すこともできなかった。もちろん、周囲とのコミュニケーションも含めてですけど……。うーん、それが全てですかね」

 今年3月のボリビア戦以来となる代表戦で、致命的なミスを犯してしまった佐々木。何度も「うーん」と繰り返し、反省を口にした男は、ひたすら悔恨の念にかられていた。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)