最終ラインで声を出すDF三浦弦太

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[11.19 キリンチャレンジ杯 日本1-4ベネズエラ パナスタ]

 先発のDF植田直通(セルクル・ブルージュ)が左太腿を痛めるアクシデントもあり、後半開始からセンターバックに入った日本代表DF三浦弦太(G大阪)が、前半4失点と崩壊した守備を引き締め、生き生きとしたプレーを見せた。

 代表招集も出場も今年3月26日のボリビア戦(○1-0)以来、約8か月ぶり。大きなジェスチャーで最終ラインを押し上げ、声で味方を動かしてはパスコースをつくらせるなど、ビルドアップにも積極的に関わった。

「戦術的な部分では、前からプレスに行ったり、良い距離感でボールを回せるようにコンパクトにすることや、前からプレッシャーに行ったときにチームとしてボールを奪える距離感をつくれるように意識した。(センターバックは)途中から入っていくポジションではないけど、その中で最低限やれた」

 森保ジャパンの初陣となった昨年9月11日のコスタリカ戦で先発に指名され、3-0のクリーンシートに貢献し、上々のスタートを切った。しかし、他選手と競い合う期間を経ていくうちに、少しずつ立ち位置が後退していった。今年1月のアジアカップでは1試合の出場のみ。3月のボリビア戦を最後に代表から遠ざかり、所属のG大阪でもシーズン前半は下位に低迷した。

 それでも今回、勝手知ったるパナソニックスタジアム吹田で好パフォーマンスを出せたことは良いアピールになったはずだ。「ガンバでもこういう試合展開になることが今年はある。パッション的なことは出せたかなと思う」と、ホームグラウンドで存在感を見せたことに笑顔を浮かべた。

「ベネズエラはめちゃめちゃ強かった。良い相手と対戦したり、代表チームで刺激をもらうことは自分に必要で、またやっていかなきゃいけないこと。常にここで戦えるように、チームの中でもより一層高いものを出していかなければならないと思う」。久々の代表戦を終え、敗戦の中に光明を見い出していた。

(取材・文 矢内由美子)