スマートフォン業界はベゼルを薄くするだけにとどまらず、完全にベゼルを取り払うデザインを追い求めています。Samsungが新たに申請した特許も、そうした理念追求の系譜に連なるスマートフォンの代表格です。

往年のedgeシリーズを思い出すデザイン

Samsungが今年初めに申請した特許では、ベゼルが完全に消失し、ディスプレイの端が丸みを帯びたデザイン(ウォーターフォール・ディスプレイ)が採用されています。往年のGalaxy S6/S7 edgeのように、エッジスクリーン上にショートカットアイコンを配置できるようになっています。
 

 
残念ながら、来年の登場が噂されるGalaxy S11/Note11、折りたたみスマートフォンGalaxy Fold 2のうち、大きなデザイン変更が予想されているのはFoldシリーズのみで、S/Noteシリーズについてはウォーターフォール型ではなく、これまでのデザインが引き継がれると考えられています。
 

iPhoneにも採用期待高まる

ウォーターフォール・ディスプレイを始めとしたベゼルレスデザインは見た目が美しいことから、iPhoneへの採用を期待する向きも少なくありません。実現はしなかったものの、iPhone11でも側面スクリーンにショートカットメニューを配置した「フルエッジディスプレイiPhone」がコンセプトデザインとして話題になりました。
 
中国スマートフォンメーカーのOppoは、実際にウォーターフォール・ディスプレイを開発していることを公式Twitterで明らかにしています。
 

ベゼルレスデザインには問題点も

しかし、Huawei P30 Proを使用している筆者の個人的な感想ではありますが、ベゼルレスデザイン志向のスマートフォンは扱いづらいのも事実です。
 
確かに丸みを帯びたデザインは、画面端から指をスライドさせるようなショートカット操作(前の画面に戻る)がスムーズです。しかし、丸みを帯びたスクリーン上ではテキストのコピーに難儀します。また、底面のベゼル幅が狭いことにUIが対応していないのか、フリック入力で「ん」を入力すると、ショートカット操作だと判定され、誤ってホーム画面に戻ってしまうことも珍しくありません。
 
さらに言えば、落下による損傷しやすいディスプレイを保護するため、専用ケースを購入することになります。すると四隅をプロテクターが覆うため、ベゼルレスデザインの美観性は失われてしまいます。これでは本末転倒です。
 
見た目は美しいものの、実際にユーザーの日常利用に適っているかは疑問符がつくのが現状です。
 
 
Source:LETSGODIGITAL via BGR
(kihachi)