映画の中で重要なシーンでもあった「モンスターペアレント」のシーンについて尋ねると、キム・ドヨン監督は「その部分は、実際にクライマックスに該当します」と状況を思い出した。

「ジヨンがどんな言葉を言うべきかについて悩みました。ただケンカをするだけではなく、それよりも圧倒することは何だろうと思いました。現実的には、キャラクターができる中心点を突く言葉は何だろうと考えました。」

1970年生まれのキム・ドヨン監督は、自分の実際の生活について振り返った。彼女は「時には運がいいとも思いました」と伝えた。

「ポータルサイトに出てくる様々な出来事を見て『私は運がいい』と思って過ごしてきましたが、小説を見ながら『私だけがそのような考えをするのではないんだな』と思いました。穏やかに過ごして子育てが始まり、キャリアが断絶したらどうしようと思うこともありました。私は、それでも幸いなことに文を書くなり、映画学校に行って、作った映画が共感を得ながら、ここまできたので運がいいと思います。映画学校に入ったときは、すでに40代半ばの年齢を超えていました。多くの方々が、その年齢になると新しいことを追求するのが難しいですが、私はそのような挑戦をしながら『私はこの年齢ですごい監督になろうと思うことはやめよう』と思いました。高さより方向にじわじわ歩かなければならないと考えました。エンディングを整理しながら、ジヨンもそう生きてくれたら嬉しいなと感じました。目的の方向に少しずつ生活の船首を回すことが重要ではないだろうかと思いました」

映画公開日前から聞こえてきた様々な言葉。キム・ドヨン監督は、実際の観客を通じてどのような話を聞きたかったのだろうか。

「まずご覧になった方から、慰められたという言葉をすでに聞きました。妻、娘、母を思い出したという言葉を聞きたいです。この映画は、どうにかして一度してみましょうというのではなく、女性でも男性でも目を開いて、こんなこともあったんだと満足していただける映画だったら嬉しいです」と伝えた。