中国メディアは、中国人から見た「日本人独特の国民性」を指摘する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人と日本人の国民性を比較すると、中国人は大らかな大陸気質であるのに対して、日本人は細かく生真面目だという評価がよく聞かれるが、日中両国の人びとの気質には真逆の点が存在する。中国メディアの今日頭条は12日、中国人から見た「日本人独特の国民性」を指摘する記事を掲載した。

 近年は日本を訪れる中国人も増え、日本人と中国人の考え方や行動の違いに驚きや衝撃を受ける中国人は増えている。旅行ですら多くの驚きがあるのであれば、仕事上のやりとりや留学などで日本と深い関わりを持つ場合は、驚き以上の戸惑いを感じることもあるだろう。

 記事は、中国人から見て「独特」と映る日本人の国民性を指摘し、日本人と接する際は「理解し難く、戸惑うことになるかもしない」特性を列挙した。まず1つ目は、日本人が持つ「羞恥心」だという。日本人は恥をかくことを極端に嫌い、「周囲に対する羞恥心が行動の規範として働いている」とし、西欧諸国で見られる「罪悪感が行動を抑制する規範」とは大きく異なると主張した。

 日本人は確かに周囲からどのように見られるかを日常的に意識していると言えるが、中国人は周囲に関係なく自分の考えを主張し、自分のしたいように行動するのは普通のことだ。それゆえ中国人からすると「日本人はいつも自信がないように映るが、その一方で繊細で生真面目な点は中国人にはない独特の国民性」と言えると論じた。

 他にも、日本人社会に存在する独特の「上下関係の意識」について、「日本に伝来した中国の儒教文化が、日本で変化して武士道や大和魂という道義的な規範が生まれたのではないか」と主張。中国では日本のように年齢による上下関係はあまり見られず、むしろ、実力主義の傾向が強い。

 日本には中国から大きな影響を受けた文化や風習が数多く存在しているが、国民性を比較してみると大きな違いがあることがわかる。まずは違いを認めることが大切なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)