笑顔で練習するMF中島翔哉

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 日本の10番は普段と変わらず自然体だ。日本代表MF中島翔哉(ポルト)は19日のキリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦(パナスタ)を翌日に控え、「相手も強いので、楽しみです。しっかり準備して、全力で臨みたい」と静かに意気込んだ。

 14日のW杯アジア2次予選・キルギス戦(○2-0)は国際Aマッチ8試合ぶりのベンチスタート。後半33分からピッチに入り、W杯予選では初の途中出場となった。それでも「相手との相性も見たりして、監督がだれを使うかは決める。展開的に出ないかなと思ったけど、使ってもらったので全力でプレーした」と冷静に受け止めている。

 キルギス戦後に海外組9人がチームを離脱。A代表初招集の4人を含む国内組9人が新たに大阪から合流した。2列目ではMF堂安律とMF久保建英がU-22日本代表に招集され、MF南野拓実、MF伊東純也、MF鎌田大地はキルギス戦を終えてチームを離れた。

 攻撃陣では中島、MF原口元気が中心的な存在になるが、「僕より経験を持っている選手はたくさんいる。Jリーグでいいプレーをしている選手もたくさんいるし、引っ張ろうという気持ちはない。みんなで楽しんでプレーして勝てればいい」と、自分自身のスタンスを変えるつもりもない。

 12月のE-1選手権は国内組で参戦する見通しで、海外組の選手にとってはベネズエラ戦が年内最終戦となる。「1試合1試合、どの試合も大事。できる限りベストのパフォーマンスを出すことを毎日考えている」と冷静に語った。

(取材・文 西山紘平)