「FM沖縄 開局35周年記念 ドリームマッチ」に参加した清原和博氏【写真:編集部】

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来年6月に執行猶予が明ける予定、佐々木氏「みなさんも応援してください」

 西武、巨人、オリックスで通算525本塁打を記録した清原和博氏が17日、沖縄・浦添市の「ANA BALL PARK 浦添」で「FM沖縄 開局35周年記念 ドリームマッチ」に参加した。2016年1月11日の名球会イベント以来1406日ぶりのユニホーム姿で登場。日米通算381セーブを挙げた盟友・佐々木主浩氏との1打席対決で中前適時打を放つなど3打数2安打2打点と活躍した。

 試合前に行われた野球教室ではキャッチボール中に野球少年を羽交い締めにしてイジり倒すなど、久々のユニホーム姿で復活ぶりを披露した。約1年前、「何かきっかけを」とPL学園高の先輩の復活を願った立浪和義氏からの呼びかけでイベント参加が実現した。イベント後、立浪氏は感慨深げに振り返った。

「皆さんもこうやって集まっていただいてますし、子どもたちにもあれだけ喜んでもらえる。また野球界に絶対に。(プロ野球の)監督、コーチとかあるとかあると思うんですけど、まずは(野球に)たくさん携わってもらってやっていただきたいなと思います」

 清原氏は2016年5月に覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けた。来年6月に執行猶予が明ける予定だ。立浪氏が次に“先輩”に望むのは名球会イベントへの復帰だ。

「本人が一番苦しんで、頑張っておられるので、我々は微力ですけど、ちょっとでも道を作れるように。生意気な言い方ですけど、応援していきたいなと思います。僕は高校の時に一緒にやらせてもらっていますし、(清原氏は)プロに入ってからも非常にかわいがってもらった先輩なので。なんとかいい方向に。みなさんも応援してください」

 この日は歴代最多通算407セーブを挙げた岩瀬仁紀氏、通算2050安打の和田一浩氏、名指導者としても活躍した権藤博氏ら多くの大物OBが集まった。サプライズ登場した佐々木氏の思いも立浪氏と同じだ。

「(清原氏が)楽しそうに野球をしていて嬉しいです。私生活が充実してきたし、明るくなっている。(名球会イベントへの参加は)執行猶予が明ければ、出られるでしょう。みんなバックアップすると言ってくれている」

 清原氏が名球会イベントに参加したのは16年1月11日が最後だ。この日のイベントを終え、清原氏は「僕自身はいろんなものと戦っています。その中で子どもたちから笑顔、ファンの人たちからもらった声援を本当に心にとめて、しっかりと生きたいなと思います」と前を向いた。球界復帰に燃える仲間たちのゲキを受け、次は30日の公開トライアウト「ワールドトライアウト」、そして名球会イベント参加を目指していくことになりそうだ。(小谷真弥 / Masaya Kotani)