スピリチュアリストの江原啓之 https://tfm-plus.gsj.mobi/news/index.html?ctg=%E6%B1%9F%E5%8E%9F%E5%95%93%E4%B9%8Bが、現代社会でさまざまな悩みに直面している人たちに温かい“ことば”を届けるTOKYO FMの番組「Dr.Recella presents江原啓之 おと語り」。今回は、同性愛者の可能性がある父親との接し方に悩む相談者のエピソードを紹介。江原が“ことば”を届けました。



◆携帯電話に裸の写真が…

「75歳・実父のLGBTについてご相談させてください。ある日、父に携帯の設定を頼まれて操作しているときに、裸の男性の写真がいくつもあるのを偶然見つけてしまいました。父と一緒に操作していたので、私が画像を見たことは、父もわかっています。お互いその場を取り繕うようにサッと席を立ち、以後、その話題に触れることはありません。

あまりのショックに姉にも相談しました。姉にも心当たりがあって調べたところ、お付き合いをしている男性がいるようです。それからというもの、あまりのショックから父への態度が明らかに変わったので、おそらく父も何かしら感じていると思います。

今まで育ててくれた恩もあるし、もしかしたら、本心を隠していた父もつらかったのではないかとも思いました。姉とは、老い先長くない父のことを責めたり、母に話して波風を立てるのはやめようと話をしました。しかし、どうしても気持ち悪さとショックが拭えず、父とまともに話ができないでいます。このままずっと、この状態が続くのも嫌なので、父と話したほうがいいのか大変悩んでいます。

LGBTに対しては、以前から偏見を持っていないほうだと思いますが、実際にこのようなことがあり、違和感を覚えた自分にも気付かされました。母が気づいてショックを受けることも心配です。お力をお貸しください」

◆江原からの“ことば”

「なかなか重い話ですね。年齢的に……など考えると、私はそっとしておいたほうがいいと思います。“波風を立てるのはやめよう”という考えに賛成。自分たちで母に言うことはない。

この問題に関わらず、常に考えなければいけないことがある。“父と話してみるほうがいいのか悩んでいる”とありますが、必ず“大我”“小我”か、“責任主体”ということを考えなければいけない。“誰のために”話をするのか。

あなたは気付いていないかもしれないけれど“自分のため”ですよね。いろいろと言いながらも、自分には偏見や差別がある。それを相手に話をする。これって残酷ではありませんか? “辛い思いをしてきた”とおもんぱかっているのに、“それを話してみたほうがいいのか……”というのは、残酷な気がする。むしろ“見て見ぬふりをする”ほうがいいのでは。

嘘をついて、黙って隠して生きることを喜ぶ人がいるだろうか。お父さんは75歳。今は言える世の中だからいいけれど、昔は言えなかったと思うんです。今でも、定年まで隠し続けようという方もたくさんいる。まだ偏見や差別を持っている人も多い。

私は、お父さんは好きでこの生活をしてきたわけではないと思うんです。けれど、あなたに対しても“父”としてきちんとやってきてくれた。“父”という役割は果たしてくれたのだから、もう“父”という役割を取って“ひとりの人間”として見たらいかがでしょうか。いつまでも“親子”でいるのではなく、“ひとりの人間”として尊重するべきだと思うんです。

だからあなたが“話してみる”と言うのは、“いつまで甘えているんだ”と思う。あなたも、もう大人なのだから、世の中を見渡してみてください。世の中には、さまざまな人がいる。人のことにかまっている場合ではない。みんな自分自身の責任で生きているということを理解すると良いのではないかなと思います」

江原啓之 今夜の格言

「人を愛することは素晴しいことです」

「忘れてはならない大切なことは、“利他愛”です」

番組では、江原に相談に乗って欲しい悩みや感想、メッセージを募集しています。こちら http://www.tfm.co.jp/oto/index.php?catid=1117にどしどしお寄せください。

<番組概要>

番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り

放送日時:TOKYO FM/FM OH! 毎週日曜 22:00〜22:25

エフエム山陰 毎週土曜 12:30〜12:55

パーソナリティ:江原啓之

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/oto/