信頼すべきは誰?長引く婚活の原因は、相談相手を間違っていることにある
親から反対されるから婚活がうまくいかないという真面目な方も多いのですが、そもそも婚活の進捗を親に報告するほうが間違いなのです。
他人と信頼関係を築けない原因は、親子関係に原因があるかもしれません。親との関係を今こそ見直しましょう。
相談相手を間違えてはいけない
こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。
ご相談に来る方の話を聞いていると、自分自身でご縁をつぶすようなことをよくやっています。それに気がつかず、うまくいかないのを相手や環境のせいにしてしまい同じことを繰り返し、婚活が長期化して自分の年齢も上がるという方は多いもの。
決めるのが苦手という方にとって、婚活はきつい作業の連続でしょう。
どなたかとの出会いがあったとします。ものすごく好きなわけでも、ものすごく嫌いなわけでもない、可でもなく不可でもない相手と関係を進めるべきかどうか、迷うことはあるでしょう。そういう時に自分の意志で決められない方は、まず誰かに相談して第三者の意見を仰ぎます。
真面目でずっと「いい子」できた女性ほど、その相談先を間違えてしまうのです。女子会で「この男どう思う?」と聞いたり、独身で彼氏がいない子に相談したりしても、その人たちはあなたが独身のままでいるように圧力をかけ、「え?デートでスタバって、大事にしていないんじゃないの?」など、関係が進まない方にアドバイスをするでしょう。
また親に相談してもいけません。「あなたのためを思って」という大義名分のもと、相手の男性のあら捜しをするでしょう。人はしょせんは釣り合う人としか付き合えないもの。でも、親だけはわが子がどんなに婚活で市場評価が低くても贔屓目に見てしまうのです。
親の言う「あなたにはもっといい人がいる」は、ほぼあてになりません。
相談相手に親が思い浮かぶなら親子共依存
この仕事を始めてびっくりしたことの一つが、親と一緒に婚活をする人の存在です。30代40代で親と一緒に結婚相談所に行き、お見合い写真撮影も親と一緒というドン引きするマザコンが男女問わずあちこちにいます。
結婚相談所の中には、親目当てで営業集客するところもあるほど。結婚相談所は入会金が10万円前後、月謝が1万円以上します。この金額は多くのアラサー世代には「高い」と感じるでしょう。
しかし、60〜70代が死ぬまでに孫の顔を見るための経費と考えれば「安い」のです。
親子共依存が婚活の足かせのはずなのですが、親子共依存を歓迎するスタンスの結婚相談所もあり、本人はなかなか気がつけないでしょう。親が過干渉で子どももそれを愛情と思っている、べったりな親子関係にある方は、婚活の相談を親にすることに違和感を抱きません。
比較的、同年代の友達が少ないか、周りは同じよう友達ばかりという方もおります。
首都圏の出身であれば中高一貫私立の女子校出身者が多く、同級生もだいたいが似たような家庭環境です。親の顔色をうかがって、親が喜ぶ安定したイメージの金融機関の事務職などに就けば、社会人になってからも似たような保守的な人に囲まれてしまうでしょう。
婚活をして初めていろんな背景がある人と接するのですが、自立している男性からすればなんでも親に許可をとる姿勢にうんざりするでしょう。
本人は昔から変わらない同じことをやっているだけのつもりなのですが、子ども時代から変わっていない箱入りおばさんになっていることが問題なのです。
「親が言うから〇〇しない?」と言ってパートナーとの関係を壊す
仮にお付き合いする方や結婚して特定のパートナーができたとしても、親と共依存関係にある方は自分のパートナーと信頼関係を築けません。
例えば一緒に住む家を探すときに、まずパートナーより先に親に相談したとしましょう。「うちから近いこのエリアがいいんじゃないの。マンションよりやっぱり家は一戸建てがいいよ」とマンション暮らしの経験もないのにアドバイスをしてきたとします。箱入りおばさんは、他の誰の意見より親の意見に影響を受けやすく、鵜呑みにしてしまいがち。親が言うからそうなのだろうと思って自分の意見もなく、そのままパートナーに「家のことなんだけど、親がこの辺の一戸建てがいいんじゃないっていうからそうしない?」と伝えるのです。
二人のことなのになぜ親に先に相談するのか、誰だって信頼されていないように感じるでしょう。
自分の意見を持ち、まずは先に二人で話し合って選択肢を絞っていき、最終的にAかBかで迷った時に親の意見を聞くぐらいなら構わないかもしれませんが、まず親に相談して親の許可をとるという幼い習慣が抜けきらないと、仮に結婚したとしても夫婦関係に亀裂が入ります。
昔のいい子が意志のない大人になる。親には事後報告でいい
誰と付き合うのか、誰と結婚するのか、基本的に大人なのですから「この人と結婚します」と事後報告でいいのです。
相手選びの段階で「この人どう思う?」なんて親に相談していれば、婚活がうまくいかないか、結婚しても夫婦関係が破綻するでしょう。
親が言うことを守っていれば、失敗しても親の責任にできます。婚活業界にいると40代後半で未婚の方ほど、独身でいた人生を振り返り結婚しなかった原因を親のせいにしがち。
でも、自立しなかったのは自分の責任です。
自分の責任で決めましょう。「親が反対するかもしれないから心配です」という声が聞こえてきそうですが、親が反対するのならば、そうさせればいいじゃないですか。反抗期の経験がない方は今こそ反抗してください。
親はあなたより先に死にます。その時、あなたは何歳?親が死んでから自立するの?それから結婚するの?そんなの無理です。親のペットにならないように。
親の意見を聞くことと、親のいいなりになるのは別のこと。
■賢人のまとめ
結婚相手は自分で決めて。親には「この人と結婚します」と事後報告で十分です。
■プロフィール
恋愛・婚活の賢人 菊乃
出会いがない女性向けの恋愛婚活コンサルタント。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活ブログが人気になり2011年に出版独立。著書は「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。具体的で分かりやすいアドバイスは何からやったらいいか分からない方に好評。
ブログは今も毎日更新。https://ameblo.jp/koakuma-mt/ 山形県出身、静岡大学卒。