メキシコ南部チアパス州タリスマンに到着した、行方不明の中米不法移民の親50人で構成されたキャラバン。手前右がマルタ・サンチェスさん(2019年11月15日撮影)。(c)ISAAC GUZMAN / AFP

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【AFP=時事】行方不明の中米不法移民の親50人で構成されたキャラバンが15日、メキシコ南部国境を出発し、同国を北上する捜索の旅を開始した。

 非政府組織(NGO)のメソアメリカン移民運動(MMM)が主催する捜索の旅は15回目。メキシコを旅しながら、同国で行方不明になった不法移民を捜索する。

 女性45人、男性5人から成るキャラバンは、グアテマラからメキシコ南部チアパス(Chiapas)州に入った。今後は、米国を目指す中米からの不法移民の通り道として知られているメキシコの各都市をめぐり約5000キロを旅する。

 MMMのリーダーを務めるマルタ・サンチェス(Martha Sanchez)さんがAFPに語ったところによると、メキシコで行方不明になっている不法移民は推定7万〜12万人。その多くはすでに死亡しているとみられるが、メキシコのどこかで暮らしながら、家族と連絡が取れずにいる人もいるという。不法移民は当局による摘発への懸念や、通信手段がないことから、家族との連絡を絶つことが多い。

 キャラバンはいわゆる「メキシコ湾(Gulf of Mexico)ルート」を北上。13州を通過して北部の都市モンテレイ(Monterrey)を目指す。行方不明者を捜すだけでなく、米国でのより良い暮らしを求めてメキシコを通過する不法移民たちのドラマもメキシコの国民や当局に伝えていく。

 居場所の手掛かりが見つかることを期待して刑務所や保護施設への訪問や、行方不明となっている不法移民の写真の掲示も行う。モンテレイを含む4か所で母子の再会が予定されている。旅は12月3日に終わる予定。キャラバンは15年前に始まり、これまでに310人の居場所を特定してきたという。

【翻訳編集】AFPBB News

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