U-22コロンビア代表戦のスタメン予想。久保と堂安が揃い踏みか。(C)SOCCER DIGEST

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 U-22日本代表は11月17日に、エディオンスタジアム広島にてキリンチャレンジカップのU-22コロンビア戦に臨む。森保一監督が就任してから国内では初めての対外試合となるこの試合には、指揮官が「現時点でのベスト」というメンバーが招集された。果たしてどんなメンバーで挑むのか。先発を予想していく。

 システムは以前より採用している3-4-2-1で変わりはないはずだ。14日に行なわれたサンフレッチェ広島とのトレーニングマッチでも、この布陣を使っていて、ここにきて急遽変えるという采配は考えにくい。

 前日会見で選手起用について質問された森保監督は、「ベストな考え方で先発を決めたい。今の構想もありますが、まずは今日の練習を見てみて、最終的には判断したいです」と、ここでも「ベスト」という言葉を用いて、考えを述べている。

 GKは大迫敬介(広島)が当確だ。広島との練習試合では谷晃生(G大阪)が先発したものの、「ベスト」という言葉から推察すれば、今年9月の北中米遠征以降レギュラーを務める大迫でほぼ間違いないだろう。大迫自身も所属クラブのホームスタジアムが今回の会場ということもあって、「すごく楽しみ」とモチベーションを高めている。
 
 一方でフィールドプレーヤーについては、予測が難しい。3バックは、右から橋岡大樹(浦和)、立田悠悟(清水)、板倉滉(フローニンヘン)か。A代表にも招集される板倉は間違いなく序列は高く、この世代ではコンスタントに出番を掴んでいる立田も有力。右ストッパーでは、岩田智輝(大分)という選択肢もあるが、広島との練習試合で故障していたのは気掛かり。前日練習の冒頭では、何事もなくトレーニングに励んでいたものの、先発を回避する可能性もあるだろう。そうなると、広島戦で15分程度しかプレーしていなく疲労が溜まっていない橋岡か。ただし、広島戦ではボランチで出場した原も、本職のこのポジションで起用される可能性はある。

 もちろん、その原はボランチで起用される可能性もある。ただし、10月のブラジル遠征から続けて招集されている田中駿汰(大阪体育大)もコンディションは良さそうで、ここで抜擢されてもおかしくはない。その相方はキャプテンで信頼の厚い中山雄太(ズウォーレ)が濃厚だ。最近好アピールを続けていた田中碧(川崎)は怪我で不参加。
 不動と見られていた杉岡大樹(湘南)が不在で、遠藤渓太(横浜)も故障で未招集となった左ウイングバックは菅大輝(札幌)と見る。今回のメンバーで唯一このポジションを主戦場にしている選手だ。ただし右ウイングバックで起用されることが多い菅原由勢(AZ)を左に回し、橋岡を右サイドに持ってくる手も考えられる。

 注目のシャドーは、久保建英(マジョルカ)と堂安律(PSV)のコンビ。約8か月ぶりに選ばれた久保も、森保体制の世代別代表では初招集となる堂安も、並行して行われているA代表の11月シリーズではなく、このU-22代表のほうに今回は優先して選ばれている。もちろん10番を背負う三好康児(アントワープ)も捨てがたいものの、久保と堂安をフィットさせるために、このふたりを先発として使い長くピッチに置いておくべきだろう。
 
 広島戦ではコンディションの事情で唯一出番がなかった堂安も、「リフレッシュできている」と意気込んでいて、前日練習では久保とともに連係を確かめ合う場面も見られた。堂安は「同じ左利き同士、感じ合える部分がある」とも言っていて、この“A代表レフティ”同士のコンビネーションは、U-22コロンビア戦の大きな見どころでもある。

 1トップは上田綺世だろう。10月のブラジル遠征に続いて選ばれている小川航基(水戸ホーリーホック)は2日前の広島戦でも先発していて、今回は控えが濃厚。ブラジル遠征には招集されなかった上田か前田の先発起用が濃厚だが、得点力で見れば、このチームではトップの15ゴールを挙げている上田がより「ベスト」な選択となる。スピードスターの前田は途中出場でもいいだろう。

 ただ、その前田や食野亮太郎(ハーツ)といった、途中起用で流れを変えられる選手も少なくない。森保監督の采配にも注目したいところだ。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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