ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

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今季は先発スタートもシーズン終盤にはリリーフに配置転換

 ドジャースの前田健太投手はメジャー4年目の今季、37試合に登板し10勝8敗、3セーブ、防御率4.04の成績を残した。シーズン終盤にはリリーフに配置転換されたが米メディアは「ケンタは先発がしたい」と、日本人右腕の切実な思いを伝えている。

 今季は地区シリーズで敗退し、ワールドシリーズ進出の夢は叶わなかったがポストシーズンでは4試合に登板し4回2/3、1安打無失点、7奪三振と完璧なリリーフを見せた前田。だが、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「ケンタ・マエダは先発がしたい」との見出しでフルシーズン先発で登板したい前田の思いを伝えている。

 記事では今シーズンは先発スタートも昨年に続きシーズン終盤にリリーフに配置転換されたことを言及し「エリートの救援投手のように活躍し、クローザーのケンリー・ジャンセンに繋ぐ役目を果たした」と称賛しつつ「しかし、マエダにとっては、苛立つものだった。彼のプライドを傷つけ、年俸も減少した」と、前田が先発にこだわりを持っていることをレポート。

 前田の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏はドジャースの編成総責任者であるアンドリュー・フリードマン氏に「ケンタはシーズン中、30〜32試合で先発したい。彼はブルペンに行かされたり、戻されたりしたくない。彼はそれを嫌っている」と訴えかけたという。

 だが、フリードマン氏からOKサインはもらえなかったようで、さらなる向上を求めれたようだ。

「我々は、彼はもっと改善できると思っている。レベルが上がれば、安定してローテーション入りするだけではなく、もし我々が10月にプレーオフ進出できれば、彼が、プレーオフの試合で先発することも可能だと思っている」

 記事ではフリードマン氏のコメントを「先発したい? じゃあ、もっといい投球をしないと」と解釈。前田が先発としてフルシーズンを戦うために必要なことは「ローテーションで固定するためには、左打者に対してもっと改善してほしい」と注文を付けている。

 さらなる成長を求め日々進化していく前田。来季はメジャー5年目を迎える。先発にこだわりを見せる右腕は球団を納得させる投球が求められそうだ。(Full-Count編集部)