過去には「ビットコインで大もうけした夫婦が海上に住宅を建てたあげく、違法だとしてタイ政府に接収されてしまう」という珍事が発生していますが、アメリカ・マイアミのベンチャーが海に浮かんで水上を移動することも可能な海上住宅「Arkup」を作って合法的に販売を開始しています。

Arkup - Avant-garde life on water

https://arkup.com/

Arkupがどのような外観・内観なのかという詳細は以下のムービーから確認できます。

Inside a $5.5M Floating Mansion in Miami | On The Market | Architectural Digest - YouTube

Arkupが一体どんな感じの家なのかを見せてくれるのは、House Yacht Living共同設立者であるマリウス・コーラー氏です。



Arkupを一言で説明すると「住み心地抜群のラグジュアリーなヨット」だとのこと。つまり、Arkupはヨットらしからぬ見た目ですが、「中で生活することが可能な巨大ヨット」です。



Arkupの屋根には119個のソーラーパネルがあり、182キロワットの電気を蓄えることが可能なバッテリーを備えています。4000ガロン(約1万5000リットル)の真水を貯蔵できるタンクに水を供給する雨水浄化システムも太陽光エネルギーで稼働します。



太陽光で発電したエネルギーでエアコンを動かせるだけでなく、Arkup自体も動かせます。以下が操縦かんの様子。





Arkupは4基の巨大なくいを装備しており……



くいを海底に固定した上で、家を海面から18フィート(約5.5m)ほど高くすることができるので、ハリケーンに襲われても転覆しません。



窓もカテゴリー5のハリケーンに相当する、毎時155マイル(約250km)の風速に耐えることが可能。



居住空間の総面積は4350平方フィート(約404平方メートル)で、4つの寝室と4つのバスルームを備えており、最大で8人が生活できます。



バスルームはこんな感じ。



格納式のスライドデッキは引き出すと455平方フィート(約42平方メートル)ほどの広さ。



最大55人ほどの客人を招いてパーティを開くことが可能です。



サイドデッキには泳ぎに出たり、水上オートバイなどに乗り降りしたりする際に便利なリフトがあります。





屋外シャワーもあるので、一泳ぎしてから水浴びするのにも便利そうです。



生活に欠かせないキッチンも完備。



2基の冷蔵庫や……



ワイン専用の冷蔵庫もあるので、食材や飲み物もたっぷり保存できます。



キッチンの隣には、乗組員やメイド、執事が暮らすための船員居住区域もあります。





もう片方のサイドデッキはArkupを操縦したり……





エネルギーを管理したりするためのコントロールルームになっています。



リビングには音響システムを備えたAV機器があるほか……



ソファに腰掛けて窓から見えるすばらしい景色を楽しむ事も可能。



ランドリールームには洗濯機と乾燥機が2機ずつあります。



2階には来客用のベッドルーム。



また来客用のバスルームもあるので、おもてなしにも事欠きません。



とはいえ、一番豪華なのは持ち主が使用する主寝室で、リモコン操作1つで昇降するカーテンや……





広々とした洗面所とシャワールームもここにあります。





なお、Arkupの価格は550万ドル(6億円)ですが、レンタルコースも用意されているので、マイアミを訪れた際にはArkupを借りて海の上でのひとときを楽しむのもアリかもしれません。ただし、レンタル料金は1日3745ドル(約40万円)、3日なら1万1770ドル(約127万円)と、気軽にチャーターするのはいささか気が引ける価格設定になっています。