ナダル「家族やチームの支えがなければ僕はここにいない」。33歳での年末1位に喜び

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「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月10日〜17日/室内ハードコート)の大会6日目。男子シングルスのグループ「アンドレ・アガシ」第3戦で、ラファエル・ナダル(スペイン)がステファノス・チチパス(ギリシャ)を破ったあと、ナダルの年末1位を称えるセレモニーが行われた。

大会5日目に行われたノバク・ジョコビッチ(セルビア)とロジャー・フェデラー(スイス)の試合で、世界2位のジョコビッチが敗れたため、世界1位のナダルがそのまま年末1位になることが確定していた。


ナダルが年末1位になるのは、2008、2010、2013、2017年に続き、今回で5回目。ちなみに、2004年以降に年末1位になったのは、16年間でナダル、フェデラー、ジョコビッチ、アンディ・マレー(イギリス)の4人だけ。さらに2016年のマレーを除くと、それ以外の3人が5回ずつとなっている。


また、最多記録はピート・サンプラス(アメリカ)の6回で、ナダル、フェデラー、ジョコビッチの3人がその記録に続く形となった。
※引退済みのジミー・コナーズ(アメリカ)も5回の記録を持っている


セレモニーでは今シーズンのナダルの名シーンが上映された。そして大きなトロフィーを手にしたナダルは「このトロフィーを何度も手にすることが出来るのは大変光栄なことだ」と語った。


そして「今シーズンは怪我も多かったが、33歳になって年末1位になることができて、とても嬉しい」と語った。これまでの年末1位の最年長記録はジョコビッチの31歳(2018年)。それを2歳上回る33歳での記録はとても嬉しかったようだ。


さらに「家族やチームの支えがなければ僕はここにいないだろう。特に"ATP1000 モンテカルロ"の前後は辛い時期があったが、本当に支えてくれてありがとう」と感謝を述べた。


続けて「コートに入ると、今でも緊張するが、みなさんのおかげで思い切りプレーすることができる」と、ファンにも感謝を伝えた。


ナダルはこの試合に勝利したものの、その後に行われたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)対ダニール・メドベージェフ(ロシア)でズベレフが勝利したため、惜しくもグループリーグで敗退となった。


それでも今シーズンは「全仏オープン」と「全米オープン」を含む4度の優勝。素晴らしいシーズンとなった。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのナダル
(Photo by Hannah Fountain - CameraSport via Getty Images)