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海外のウェブサイトを閲覧する時、ブラウザの翻訳機能や拡張機能の手を借りることはよくあるが、稀に困るのが、リンク先がPDFだった場合だ。

ウェブページ上で公開されている外国語のPDFは、ブラウザの機能やツール類では、翻訳が行えないことがほとんどだ。またいったんダウンロードしたとしても、翻訳機能を備える身近なソフトといえばせいぜいWordくらいで、ソフトを所有していなければ利用できない。

こうした場合に重宝するのが、外国語のPDFをアップロードすることで、日本語へと翻訳してくれるウェブサービスだ。これらを用いることで、さまざまな言語で書かれたPDFを、スムーズに翻訳して読むことが可能になる。今回は、そうしたPDFをオンラインで翻訳できるツールを3つ紹介する。

○サイズ制限はあるがもっとも手軽な「Google 翻訳」

「Google 翻訳」サイト上で「ドキュメント」タブをクリックし、ローカルのPDFファイルをアップロードすることで、翻訳結果がブラウザの画面上に表示される。ほかのツールと異なり、マウスオーバーをすることで原文が表示されるので、翻訳結果と対照させるのに便利。

ネックは対応ファイルサイズが最大1MBまでと小さいことで、それを超えるファイルは分割するか、テキストをコピペして細切れに変換しなくてはならない。どちらかというと部分的な翻訳に向いたツールと言えるだろう。またファイルに書き出す機能はないため、ローカルに保存したい場合は、別途ブラウザのPDF出力機能などを用いる必要がある。

○容量に余裕がありレイアウトも保持される「Doc Translator」

「Doc Translator」は、ローカルのPDFファイルをアップロードすると、言語の検出、単語数のカウントなどを経て翻訳が実行される。結果はオンラインでは表示されず、PDFファイルとして提供される。ローカルへの保存には向くが、ダウンロードして開かなくてはいけないぶん、すぐに翻訳結果を知りたい場合には不向き。

エンジンはGoogle翻訳だが、本家と違ってファイルサイズ制限が最大10MBと余裕があり、画像入りのファイルでも対応は可能。行ごとにフォントサイズを変えてでも原文のレイアウトを保持する傾向があり、見た目はやや不格好だが、元ファイルをの対照で原文との差を把握しやすい。マニュアルなど複雑なスタイルを持つPDFの変換に向く。

○手間はかかるが画像PDFにも対応する「Google ドキュメント」

「Google ドキュメント」は直接Googleドキュメントを開くのではなく、いったんGoogleドライブにアップロードした上で「アプリで開く」→「Googleドキュメント」を選択し、「ツール」→「ドキュメントの翻訳機能」で言語を指定し、翻訳を実行する。

OCRに対応しており、画像タイプのPDFであっても翻訳できるのはほかにない特徴。変換は高速で、Googleドキュメントとして出力されるため結果はブラウザ上ですぐ確認できるが、変換までのステップ数が多すぎるのが難。またレイアウトはほぼ無視されるので、再度テキスト形式に書き出したほうが、文章は読みやすい場合がある。