日々の仕事の不条理から生じる“やってらんない”感は、食べ物にそれなりのお金を投入&満足度を加速させ、自分を甘やかす作戦のおっさん女子です。吉祥寺にはケーキ屋、カフェ、喫茶店などがムダにたくさんあるため、スイーツ入手には事欠かないのですが、今回は、やってらんない感を解消するためのスイーツを紹介します!

吉祥寺で“もう、やってらんない自分”を甘やかす! スイーツ編


日々の仕事の不条理から生じる“やってらんない”感は、食べ物にそれなりのお金を投入&満足度を加速させ、自分を甘やかす作戦のおっさん女子です。

魚編()、肉編()に続いて、今回はスイーツ編だ! 

吉祥寺にはケーキ屋、カフェ、喫茶店などがムダにたくさんあるため、スイーツ入手には事欠かないのですが、やってらんない感を解消するには、東急吉祥寺デパートの3F、通称デパサン()にある『果実園R』が激押しです。

なぜならケーキがあり得ない感じに高いからです(苦笑)。

しかも、“食べてやったぜ”という征服感があります(笑)。

イラスト/小豆だるま

おそらく、お店イチ押しの『いちごのズコット』は、1個1500円オーバーです。

ただし、デカイです。

デカいけど、いちごがてんこ盛りで、ケーキを食べているというより、いちごを食べている感覚。

スポンジとクリームに存在感はありません(関係者の方、すみません)。

その他のケーキも軒並み1個1000円超えです。

イートインで飲み物をつけると、2000円で収まるか、収まらないかの瀬戸際っていう感じ。

お店は常に混んでいるので私はテイクアウトをしますが、1個っていうワケにもいかず。

2個テイクアウトをすると3000円近くになります……。

ケーキはズコットという名称なので、イタリア系のケーキだと思うのですが、店にイタリア感はなく、むしろ店名はフランス系だよ(苦笑)。

しかし征服感があるケーキは、吉祥寺には他にないので、『果実園R』は、おすすめ。

イタリアとフランスを両方制覇した気分にもなります。

都心にある他の店舗では、フルーツ食べ放題とかやっているようで、吉祥寺店でもぜひやってほしいおっさん女子だ。

財布に優しい、絶妙な価格帯のタルトもご紹介!


しかし『果実園R』は、露骨に財布の中身を圧迫するので、押さえを用意したいところ。

そこでアトレ吉祥寺のタルトのお店『A』です。

ワイヤードカフェが撤退した跡地にできた店。

ここのタルトは、1個600〜800円という絶妙の価格帯。

以前ご紹介したレモンパイ()が、500〜600円なのに対して吉祥寺では、やや強気の価格設定。

しかし、『果実園R』が、ケーキというよりフルーツを食べている感覚に対して、ここでは「高いケーキを食べているオレ」という満足感があります。

見た目もフルーツ満載でキレイ。

しかし、季節のタルトはけっこう攻めてます。

この夏はスイカのタルトがありました。

ス、スイカ? と思いましたが、いい感じにタルトとして成立していました(苦笑)。

私のイチ押しは、定番の『タルト・メリメロ』という、フランス語で“メリメロ=ごちゃまぜ”という名前を持つタルトです。

いちご、キウイ、レッドグレープフルーツ、桃、ブルーベリー、みかんなどなど。

フルーツ全部乗せ感&ウキウキ感があって、最高です。

フルーツ+カスタードクリームの甘さ控えめ&土台はバターの風味がある香ばしいパリッと系の生地。

ちなみにフルーツをホールドしている透明な寒天系のもの(名称不明)まで、なに気においしいです。

正直、2個くらいだったら、一気食いできます。

あとは、好みで季節限定のフルーツ系タルトを食べたらいいと思います。

ちなみに、いちごのタルトは、いちごが超みずみずしくって、土台がサクサク系のクッキー生地。

ここのタルトは、その種類によって土台+カスタードクリームの仕様違うの。

こだわってます。

季節限定の無花果のタルトは、2種類あって、生系と焼き系です(11月には店頭にないかも……)。

焼き系無花果の土台は、ザクザク系の香ばしい仕様で、シュークリームのおいしさを皮基準で決めている私()としては、この土台が一番好きかも。

ただ、私はチーズ教の信者でもあるので()、定番の『タルト・オ・フロマージュ』を激オシします。

ルックスがわりとジミ目ですが、クリームチーズ+カスタードはレモン味でちょっと他の店にはない大人の味わい。

タルトの土台はしっとりソフト系。

あとちょっと安い。

この『A』で、テイクアウトでタルトを2個買った場合、だいたい1500円で収まるはず。

私は定番&限定系をほぼ制覇していますが(日々のやってらんない頻度が高い証)、どれも美味しい&満足感高し!

2019年は、やってらんない度が非常に高かったので、やってらんない飯&スイーツの調査が捗りました……(涙)。

なんだかなぁ。

やれやれ(村上春樹風)。



天野七月/あまのななつき
ライター&ときどきエディター。吉祥寺在住、ざっくり30年くらい。基本おっさん女子、たま〜に乙女マインド。いつも吉祥寺をふらふらしています。ちなみに無芸大食。

小豆だるま
高校の国語教員を経てイラストレーター・漫画家になる。ギャグとシリアスを行ったり来たりする作風で雑誌・書籍・webなどで活躍中。著書は「日々ズレズレ」(小学館)その他。好物はタイ料理と辛いもの。