日本代表DF長友佑都(ガラタサライ)

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[11.14 W杯アジア2次予選 日本2-0キルギス ドレンオムルザコフ]

 キルギスが日本対策として仕掛けてきた3-3-3-1の変則システムに対し、守備で多くの役割を担ったのが、この日が日本代表122試合目となったDF長友佑都(ガラタサライ)だった。

 立ち上がりから相手の右ウイングバックに入った背番号6、DFビクトル・マイヤーに対峙する場面で劣勢を強いられるなど、激しいつばぜり合いの中での攻防が続いた。凸凹で踏ん張りの利かないピッチにも苦労させられながら、相手の狙いに対して守備のタスクを遂行。上下の動きはもちろん、中に絞る左右の動きも頻繁に行いながら、日本のW杯予選4戦連続クリーンシートに貢献した。

 それでも、マイヤーへの対応については「中に絞りながらサイドチェンジで対応する形だったが、そこのところで数的不利になった。中に絞ってからサイドで対応するのは難しさがあったけど、最後は身体を張るしかなかった」と四苦八苦だったことを吐露した。

「結局、相手の左CBにボールがあるときは絞らないといけないので、相手のシステムの中では逆サイドのWBを捨てないといけない。僕が開いてマークについたらシャドーにスルーパスを通されてやられるので、そこが難しいところ。サイドで数的不利を作られることは多い。そこは難しいところでもある」。

 ただ、一見すると長友が苦戦しているように映ってしまうが、ピッチ内では相手の戦術に対して最善手を打てているという共通認識もあったという。GK権田は「あれだけ不利な状況でもできるのは、122試合に出ていて、普段から高いレベルでやってレアル・マドリーとも試合をしているだけのことがある」と称えた。

 キルギス戦を終え、長友のキャップ数は122となった。歴代最多はMF遠藤保仁の持つ152試合で、長友は井原正巳氏とともに歴代2位タイ。「でも、数字だけを積み上げてもしょうがない。このチームに何ができるか考えていきたい。『長友がいたな』と子どもたちの記憶に残るような選手にならないといけない」。記憶にも記録にも残る選手への道を見つめていた。

(取材・文 矢内由美子)