通算100試合を達成した日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)

写真拡大

[11.14 W杯アジア2次予選 日本2-0キルギス ドレンオムルザコフ]

 決定機の数で上回られた一戦を終え、日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は「もちろん勝つのが大事だけど、勝っているなかで最終予選を見据えてもっともっと高めていかないといけないことはたくさんある。失点をさせなかったのか、たまたましなかったのかは意味合いが違う。(無失点を)継続していかないといけない」と力を込めた。

 3-3-3-1の基本布陣でアグレッシブに戦ってくるキルギス代表に対し、大いに苦しめられた敵地での森保ジャパン。特に中盤でひし形を形成する4人が常に嫌らしいポジショニングを取り、そこをケアしようとしたサイドが相手ウイングバックに破られ、危険なシーンに至るという流れが相次いでいた。

「左サイドからロングボールから何回もチャンスを作られたけど、縦は佑都が行く、中は僕が行くと決めていた」(吉田)。そんな言葉どおり、試合のなかで修正しようという意図は見られ、徐々に対応も進んだ。しかし、アジア杯決勝カタール戦ではそうなる前に試合の大勢が決定。当時から続く慣れないシステムへの課題は依然として残った。

 もっとも、あらゆる相手の出方に対し、戦前の分析だけで対応できるほどアジアの戦いが甘くなくなっているのは事実。吉田からは「何回か入れ替わられてピンチを作られることもあったし、上に行けば行くほどディテールにこだわっていかないといけない。そういうところを突き詰めていけるか」と今後に向けたレベルアップの必要性が語られた。

「まだまだやらなきゃいけないことがたくさんあるし、どこに自分たちのクオリティーを求めるか」。チームにはさらに質の向上を求める吉田。2010年1月の初出場から10年足らずで史上8人目のAマッチ通算100試合を達成して「日本サッカーの歴史に貢献できるようさらに続けていきたい」という使命を持つ主将にとって、重要なのは各選手の所属クラブで今以上を目指していくことだ。

 吉田ら欧州組の一部は日本へ向かうチームに帯同せず、所属先に帰還。「しんどいシリーズが終わったのでホッとしているけど、これからは僕も含めてチームでレギュラー争いに負けないこと。いい状態で3月の代表戦に臨めるよう、この冬を有意義なものにしなければならない」。世界トップレベルの日常にもまれながら、さらなる成長を期する。

(取材・文 竹内達也)