「モードとアートの香水瓶―ポワレ、スキャパレッリ、ディオール」ポーラ美術館にて、香水瓶約80点を紹介

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展覧会「モードとアートの香水瓶―ポワレ、スキャパレッリ、ディオール」が、2019年12月15日(日)から2020年4月5日(日)まで、神奈川・箱根のポーラ美術館にて開催される。なお本展は、同時開催される展覧会「シュルレアリスムと絵画 ―ダリ、エルンストと日本の『シュール』」の関連企画となる。

モードとアートの交錯

フランスでは20世紀前半、オートクチュールメゾンが香水の販売を始め、“香り”はブランドの世界観を表現するうえで欠かせないものとなっていった。香り自体はもちろん、そのボトルのデザインにも創意を加え、同時代に活躍した芸術家たちもその表現に携わった。

「モードとアートの香水瓶―ポワレ、スキャパレッリ、ディオール」では、ポール ポワレディオール(DIOR)をはじめとするメゾンの香水瓶約80点に加え、広告や絵画も展示。とりわけシュルレアリスムが展開を見せた1920年代から40年代に光をあて、ファッションの一表現として高められた香水瓶とアートの交錯をひもとく。

オートクチュールメゾンによる香水の起こりと歴史

オートクチュールメゾンの香水。それは20世紀初頭のフランスで、ファッションデザイナーのポール・ポワレが香水ブランド「ロジーヌ香水」を創設したことに始まった。会場では、そうした香水の芽吹きと歴史を取り上げ、繊細なデザインで目に見えない“香り”の世界を幻想的に表現したラリックの香水瓶などを展示。さらに、老舗メゾンのゲラン(GUERLAIN)などの香水瓶を通して、香水が多くのひとびとへと広まった軌跡をたどる。

シュルレアリスムとモード

理性では捉えきれない世界を表現しようとするシュルレアリスムは1920年代に起こったのち、モードの世界へも影響を及ぼした。本展では、シュルレアリスムの芸術を自らの作風へと取り込んだファッションデザイナー、エルザ・スキャパレッリにも光をあて、奇想的なデザインの香水瓶などを展示する。

そして現代へ

第二次世界大戦以後、一時は勢いを失ったパリ・モードに息吹を注いだのがクリスチャン・ディオールであった。展覧会の最後は、そうしたディオールの華やかな香水瓶とともに、発表時と変わらぬ姿で愛され続ける香水瓶を紹介する。

詳細

「モードとアートの香水瓶―ポワレ、スキャパレッリ、ディオール」
会期:2019年12月15日(日)〜2020年4月5日(日) ※会期中無休
開館時間:9:00〜17:00 (最終入館は16:30)
会場:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
TEL:0460-84-2111
入館料:大人 1,800円、シニア(65歳以上) 1,600円、大学・高校生 1,300円、中学生以下 無料


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外部サイト

  • 「奇蹟の芸術都市 バルセロナ展」静岡・東京で、ダリやガウディなど作品約150点が集結
  • 展覧会「アジアのイメージ 日本美術の『東洋憧憬』」東京都庭園美術館で、アジアの古美術品など約100点
  • 展覧会「Meet the Collection ―アートと人と、美術館」横浜美術館で開催