雑誌『ピープル』のインタビューに答えたアルベール2世大公。今月初め、ラグビーW杯の決勝戦を観戦するため来日したとき、同じく観戦に来ていたヘンリー王子と短かったけれど言葉を交わしたという。大公曰く「ヘンリー王子に応援している、共感していると伝えた」。ヘンリー王子が家族を守りたいと声明を発表し、そのためにタブロイド紙を提訴したことを支持している。

「ヘンリー王子は『いじめを受けているように感じる』と言っていた。私はそれが理解できるし、同情している」と大公。提訴やマスコミ報道については「たくさんは話せなかった。環境問題やラグビーについて話していたから。でも私は彼に同情し『プライバシーを守るためにしなくてはいけないことをするだけだ』と王子に伝えたよ」。

大公は「私人としての生活、家族や家族との親密な関係を可能な限り、常に守らなくてはいけない。特にあなたが公な人物であれば。もちろん”言うは易し、行うは難し”だけれど」と自身も家族のプライバシーを守ることに苦労していることを明かしている。でもヘンリー王子の場合は特に難しいだろうとも。「イギリスのマスコミの場合はさらに難しい。彼らはとても詮索好きで手厳しいから。王室に対してだけではなく、他の有名人や他の公人に対しても」。

ちなみに大公はヘンリー王子とメーガン妃の結婚前、同誌に対して「ロイヤルファミリーに入るのはとても大変なことだ。マスコミの厳しい目にさらされている英国王室の場合は特に難しい。でも2人は今のところ成功していると思う。でも遅かれ早かれ、猛攻撃に直面しなくてはいけなくなるだろう」と話していた。先見の明のある大公のアドバイスを受けたヘンリー王子が、今後どのような動きを見せるのか注目したい。

text: Yoko Nagasaka