合流初日の日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)

写真拡大

 カタールW杯アジア2次予選で史上最多タイの開幕3試合連発中。それでも日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)の姿勢は揺るがない。「個人的にはそこ(得点)でチームに貢献したい気持ちはあるし、それが一番だけど、それ以外の守備や切り替え、攻撃の起点になる部分も同じように重要。献身性を出してチームに貢献したい」と自身のポリシーを強調した。

 12日未明にキルギス・ビシュケク入りし、合宿2日目のトレーニングに即参加。「代表スケジュールの中、短い準備期間で試合をするのは毎回のことなので。難しいけどいままでどおりやっていければ」。自信をにじませながら語る背番号9は「しっかり怪我に気をつけながらいいパフォーマンスをしたい」と2日後のキルギス戦に臨む。

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)でコンスタントに出場機会を得つつ、格下相手のオーストリアリーグでも勝利に貢献。「求められることは違うし、対戦相手も試合展開も違うけど、頭の切り替えはうまくできている。代表の選手としてのスイッチを入れて、うまくプレーできる手応えはつかめている」と異なる環境での連戦にも不安はなさそうだ。

 森保ジャパンにはDF長友佑都やMF伊東純也ら欧州CL出場者もおり、イングランドやドイツといった上位リーグでプレーする選手たちとの会話も楽しんでいる様子。「そういう話ができるのは選手として良いことだし、だからこそ代表に来て情報交換をするのが好き。そういうのも楽しみながら充実した時間を過ごせれば」と前向きに語る。

 そんな乗りに乗っている24歳に、過度な変化は必要ない。「僕自身のプレーは特に変わらない。試合に入っても前回のようにプレーできれば良い。選手が変わってもクオリティーの高い選手が揃っているし、まずは自分の仕事に集中したい」。MF堂安律、MF久保建英の不在で2列目の陣容には変化がありそうだが、背番号9はこれまでどおりの活躍を期する。

(取材・文 竹内達也)