即位祝賀パレードの車列に加わった安倍首相の車の“解説”は…(C)日刊ゲンダイ

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 NHKは10日、都内で行われた、天皇陛下の即位に伴う祝賀パレードを3時間ぶっ通しの特番で生中継した。先月22日の即位の礼を振り返りつつ、パレードを見るために沿道に集まった人の様子や声を伝える番組だったのだが、番組には違和感を覚えずにはいられない解説委員もいた。「安倍総理大臣」を連呼していた岩田明子氏だ。

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 岩田氏は、今月初めにASEAN(東南アジア諸国連合)関連の首脳会議に出席した安倍首相が、即位の礼の式典に参列した外国の要人から謝意を伝えられたことや、パレードが延期になった経緯などを説明。そのたびに安倍首相の映像が流され、岩田氏は「安倍総理は――」などと強調していたのだが、皇室担当でもない「政治・外交担当」の解説委員がなぜ出てくるのか。極め付きはパレードの車列に加わった安倍首相の車についての“解説”だ。

「前回(1990年)のパレードで(当時の)海部総理は車の窓を閉めていましたが、今回、パレードをサポートする立場の安倍総理は、できるだけ沿道の人たちに近い立場でともにお祝いをしたいと考え、車の窓を開けることにしました」

 祝賀パレードの脇役である安倍首相の解説を始めてどうするのか。安倍首相が沿道に向かって手を振る姿を伝えたいと思ったのか。視聴者もワケが分からなかったに違いない。元NHK政治部記者で評論家の川崎泰資氏はこう言う。

「パレードの解説が必要であれば、NHKの宮内庁担当が淡々と伝えればいいだけ。岩田氏が出てきた理由が分からないし、なぜ、安倍首相の車の解説が突然、出てくるのか。NHK全体の感覚がどうかしているとしか思えません」

 岩田氏の真意は不明だが、安倍首相が皇室の行事を政治利用した、と受け取られても仕方ない。