HOUSTON, TEXAS - OCTOBER 29:  Alex Bregman #2 of the Houston Astros hits a solo home run against the Washington Nationals during the first inning in Game Six of the 2019 World Series at Minute Maid Park on October 29, 2019 in Houston, Texas. (Photo by Tim Warner/Getty Images)

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 アメリカン・リーグのMVP候補3人はほぼ横一線に並んでいる。MLB公式によるテレビ番組『MLB トゥナイト』では、7日(日本時間8日)、三人を比較して受賞者を予想した。
 

 最終候補に残ったのは、ロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト外野手、オークランド・アスレチックスのマーカス・セミエン内野手、ヒューストン・アストロズのアレックス・ブレグマン内野手だ。それぞれ素晴らしい成績を残してノミネートされている。
 

 シーズン序盤からMVP予想の常連となっていたのはトラウトだ。最終盤には離脱もあったものの、134試合出場、打率.291、45本塁打(ア2位)、104打点、OPS1.083(ア1位)と抜群の数字。守備も安定し、158キロのレーザービームも披露した。
 

 セミエンは、アスレチックスの遊撃手として162試合に出場、打率.285、33本塁打、92打点、OPS.892を記録した。打撃成績は傑出したものではないが、難しいポジションを安定して1年守ったことも含め、高い評価を受けている。
 

 ブレグマンはシーズン終盤から一気に数字を伸ばし、ワールドシリーズでも活躍を見せた三塁手。156試合出場、打率.296、41本塁打、112打点、OPS1.015と、トラウトに匹敵する打撃成績を残した。また、離脱なく内野をこなした守備での貢献も非常に大きかった。
 

 NPBのMVPといえば、優勝チームの中でもっとも存在感を示した選手が選ばれるのが慣例。しかし、MLBでは、WAR(同一リーグの平均的な選手が出場した場合に比べ、どれだけチームの勝利数を上乗せしたか表す指標)が頻繁に用いられる。データサイト『ファングラフス』が集計したfWARでは、トラウトが8.6、セミエンが7.6、ブレグマンが8.5。拮抗した争いではあるが、やや差が表れている。
 

 同番組は、MVP投票を馬のレースにたとえて紹介。セミエンを『駿馬』と評したが、高い壁となる存在としてトラウトを推した。『馬のように走るが、泥の中でも自在に動けるフラミンゴにもなれる。彼にできないことはない』と独特の表現で絶賛した。MVPを2回獲得、投票2位に4回輝いているトラウトが最右翼のようだ。
 

 ”対抗馬”はブレグマンで、8月以降の打率.372、37長打、49打点、OPS1.236(全てMLB1位タイ以上)という部分に着目。大事な終盤戦に輝きを放ったブレグマンにも、トラウトと同等の高い評価を与えた。
 

 シーズンMVPは、MLB選手のキャリアを語るうえで最も栄誉ある賞の一つ。三つ巴の争いの結末からは最後まで目が離せない。