10月(2019年)下旬、1歳の双子の母親が名古屋市営バスに乗車を拒否されたことをSNSに投稿し、物議をかもしている。

双子用ベビーカーは約30キログラムで、1人では持ち上げられないため、運転手に乗車用のステップ利用を申し出たが、応答してくれなかった。市役所に行くために双子用ベビーカーでバス停に行った母親は、混雑したバスへの乗車を避けるために3本バスを見送り、空いているバスを選んで乗車しようとした結果だった。タクシーはまだ子供の頭がぐらぐらしてしまうので利用できず、「心が折れてしまった」母親は40分歩いて市役所に行ったという。

乗車用ステップ利用を申し出たが、運転手は無視

番組では実際に同型のバスに双子用ベビーカーは乗るのか検証してみると、幅70センチ×奥行90センチの双子用ベビーカーは十分乗車可能。車椅子スペースが空いていれば、子供を乗せたままでも十分邪魔にならない。

名古屋市交通局によると、「ベビーカーに子供を乗せたまま乗車することは可能だが、混雑時は2人乗りベビーカーは折りたたんで乗車するようお願いしている。乗車の際には、運転手から補助が必要か声掛けしている」。今回の乗車拒否については調査中で、対応に問題があれば指導を徹底すると話した。

子育て問題に取り組む認定NPO法人・フローレンスの調査によると、双子や三つ子など、多胎児の家庭の89%が「外出・移動が困難」と返答しているという。

俳優の石原良純は「こんなときにこそ手伝ってあげるような、子供を育てやすい社会であるべき。子供は社会のものと考えないと。近所に保育園ができるのが嫌とか言っている時代ではない」と指摘。

ニューヨーク州弁護士の山口真由は「こういうことで心が折れて家にこもるようになってしまうのはよくない。何かできますかという声掛けだけでもやっていきたい」とコメント。

テレビ朝日コメンテーターの玉川徹は「多くの人は、人に迷惑をかけないと教わっているが、時代が違う。子供は宝。車いす利用者は100万人単位でいるが双子はおそらく万の単位。車椅子ではだいぶ動けるようになっており、まだベビーカーに慣れていないだけかも。変わっていくと思う」と話した。

司会の羽鳥慎一は「双子じゃなくても、1人用でも大変なんです」と、声をかけて手助けすべきと訴えた。