モスクワ(CNN)ロシア北西部サンクトペテルブルクで、著名な歴史学者のリュックサックから元教え子の女性の切断された腕が見つかる事件があり、捜査当局は学者の身柄を拘束して調べを進めている。

事件ではまず、9日早朝に市中心部を流れるモイカ川で歴史学者の男が救出された。ロシア連邦捜査委員会の声明によると、男のリュックから切断された腕と非致死性拳銃が見つかり、当局は男を容疑者として拘束した。

ロシア国営通信は男の身元をサンクトペテルブルク国立大教授のオレグ・ソコロフ容疑者と報道。容疑者は現在、病院で低体温症の治療を受けているという。

大学のウェブサイトに掲載された経歴によると、ソコロフ容疑者はフランス軍事史の専門家で、同大の近現代史学科で教授を務めている。

ロシア国営RIAノーボスチ通信は複数の捜査当局者の話として、容疑者のアパートから元教え子のアナスタシヤ・エシュチェンコさんの遺体が見つかったと報じた。

国営タス通信によると、エシュチェンコさんはロシア南部クラスノダールの出身で、サンクトペテルブルクに進学。その後ソコロフ容疑者と共同研究を続けていたという。

タス通信はまた、モイカ川の捜索に当たるダイバーが男性のものとみられる別の遺体を発見し、警察が身元確認を進めていると報じた。エシュチェンコさんの死亡との関連は不明。

サンクトペテルブルク大歴史学部のウェブサイトによると、ソコロフ容疑者はフランスの皇帝ナポレオンやナポレオン戦争に関する論文を複数執筆。2003年6月には、当時のシラク仏大統領が国内最高の勲章「レジオン・ドヌール」を容疑者に授与する決定を下していた。