【香港=藤本欣也】政府や警察への抗議活動が続く香港で11日朝、警官が若者2人に向けて実弾を3発発砲し、少なくとも1人が負傷した。

 けがの程度は不明。この日は朝早くから、主要道路に障害物を置いて交通を妨害する抗議活動が各地で行われていた。

 事件が起きたのは、香港島東部の西湾河で、同日午前8時(日本時間同9時)前。現場を撮影した映像によると、交差点の横断歩道で、警官が白服の若者を羽交い締めにしようとしていた際、近づいてくる黒服の若者に至近距離から発砲。黒服の若者が腹部を押さえて倒れた後、別の黒服の若者に向かっても2発発砲した。倒れた若者は出血し意識はないもよう。武器などは持っていなかった。

 香港では、警察の取り締まり中に建物から転落した男子大学生(22)が8日に死亡したばかり。警察への反発が一層強まり、抗議活動が激化する可能性が高い。反政府デモを続ける若者ら市民たちは、警察の過剰な暴力を調べる独立調査委員会の設置などを求めている。

 「逃亡犯条例」の改正問題に端を発した香港の一連のデモではこれまでに、警官が発砲して男子高校生(18)と少年(14)が重傷を負っている。