おじさんから受け継がれるゴルフの極意(撮影:佐々木啓)

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<HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 最終日◇10日◇PGMゴルフリゾート沖縄(沖縄)◇7226ヤード・パー71>
昨年から20代の若手選手が勢いを見せている国内男子ツアー。今年もジャズ・ジェーンワタナノンド(タイ)、浅地洋佑、大槻智春、堀川未来夢、比嘉一貴が国内ツアーで初優勝。ここまでの21試合のうち、20代の優勝は12試合。しかし、“世代交代”がうたわれる一方でベテランたちも存在感を見せている。
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今季でいえば、宮本勝昌が「中日クラウンズ」で2年ぶり、「パナソニックオープン」では武藤俊憲が4年ぶりに優勝。そして本大会では46歳のチェ・ホソン(韓国)がツアー3勝目を手にした。優勝会見で「若い選手より、ゴルフへの情熱は何倍も強いと思う」と語ったホソン。競技人生が長くなればなるほど、ツアーや業界への思いも強くなる。
思いの形は様々だが、ひとつの取り組みとして見られるのが後継者の育成。ツアープロ同士でも、練習ラウンドやオフの合宿などをともに行い、技術を教え合っている。来年1月で47歳を迎える片山晋呉もその一人。もともと後輩選手と練習をともにしていたが、「ZOZO Championship」で日本ツアーの若手選手が上位に入れなかったことを受け、“自分がなにか残せれば”という思いを一層強く抱いたという。
前週の「マイナビABCチャンピオンシップ」の練習日、日大の後輩である中西直人を通して阿久津未来也とともにラウンド。「“片山さんも気合が入っているよ”と中西さんから聞いていたので緊張していましたが、とても勉強になりました」(阿久津)。ラウンド中は、『アプローチを後ろから見せてもらっていいですか?』、『ここを教えてください』と積極的に教えを請う。「初めてご一緒させてもらいましたが、これからも自分からお願いしていきたいと思います」。前週は25位タイ、今週は29位タイで終えたが、一時はトップ10に食い込むなど健闘。賞金ランキングは67位で、自身初の賞金シードに近づけた。
本大会では地元のジュニア選手を招いて、予選落ちとなった選手が講師となってレッスン会を実施。数ホールを一緒にラウンドした後にショット練習を行い、3時間半ものあいだじっくり指導を行った。競技人口増加のためにもジュニア選手たちにプロのすごさを間近で感じてもらうことは重要だ。それはプロにとっても同様で、ベテランの技術を受け継ぎ、“こうなりたい”と背中を追いかけることでレベルが上がっていく。試合が始まれば個人競技の戦いになるが、その裏の師弟関係やチームワークがツアーの歴史を作っていく。(文・谷口愛純)

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