2019年は元号の切り替わりや消費増税など、変化の少なくない一年でした。そんな年も終わりが近づいた11月、ネット通販大手の楽天市場が「楽天 ヒット番付 2019」を発表しました。この1年、ネット業界で売れたものはなんだったのでしょうか。

 

楽天 ヒット番付 2019では、大相撲の番付になぞらえた8つの消費傾向が示され、また、来年以降の「期待株」も2つ発表されました。ダイジェストになりますが、そのひとつひとつを追いかけていきます。

 

最大のトピックとなったのは、やっぱりあの2つ

2019年のネット通販のトレンドに一番大きな影響をもたらしたのは、やはりといっていいでしょうか、「改元」と「増税」でした。

30年以上ぶりとなった令和への改元。これで売れたのは伊勢神宮のある伊勢への旅行商品や万葉集関連商品です。なぜ万葉集かといえば「令和」の由来となったのが万葉集の巻五に収載されている一文だったから。万葉集関連品の売上がどれほど伸びたかというと、前年比+948%だったそうです。数十年に一度しかない改元にあやかる方は、かなり多かったようですね。

 

↑改元関連では神社に注目する人が増えました。楽天市場では御朱印帳も多く売れたそうです

 

また「増税」のトピックでは、過去の消費増税時と同じくテレビなどの高額家電が飛ぶように売れました。楽天での売上は、前年比+131%と大幅アップ。そのほか、家のリフォームを行うことも多く、こちらも前年比で+70%となっています。加えて、キャッシュレス5%還元の施策が行われたことで、カードケースやキャッシュレスのガイド本などが好調な売れ行きを見せました。

 

サステナビリティ、チルアウトは今年のトレンドワードに

大関は「ゆるサス消費」と「サウンドジェニック」。「ゆるサス」とは”ゆるいサステナビリティ”の略です。サステナビリティは、地球環境全般の持続性、という意味を持つ言葉で、転じて、環境への配慮という意味で使われています。具体的に売れているのは、エコバッグの進化系・レジかごバッグや、宅急便の再配達を防止する宅配ボックス。それぞれ前年比+123%、+56%の売上伸長を記録しています。

 

サウンドジェニックは、その言葉通り、「音にこだわる人が増えている」傾向を表しています。ワイヤレスイヤホンが前年比+130%の売上を記録したほか、高性能マイクといったハイエンドなアイテム、クラシカルなレコード針など、幅広い商品が売れています。

 

↑高い人気を見せる中国製完全ワイヤレスイヤホン。コスパの高さが最大の魅力です

 

関脇としては、20代の投資、60代のアクティブと、対照的な2つの傾向が示されました。

ここでいう20代の”投資”は、株や金融などの投資ではなく、自分自身への投資です。オーダーメイドのスーツやスニーカーなど、自分自身の価値を高める上質なファッションアイテム、本格的な美容家電、エステ関連などの商品が好調となっています。また、60代の消費では、「アクティブシニア」という言葉に代表されるように、趣味を再燃させて謳歌する人が急増。なかでもバイクや音楽といったジャンルが人気を集めています。

 

そして小結に滑り込んだトピックは、「教育改革」と「チル」。教育改革では、2020年から小学校に導入されるプログラミング学習や、同じ2020年に学習指導要領が改定されることによる英語教育への関心が高まっています。

 

チルとは、チルアウト(くつろぐ、まったりするの意味)からきた言葉。自分の時間をゆったりと過ごすための消費が喚起されました。具体的には、家で映像を楽しむためのプロジェクターなど。また、キャンプ用具などのアウトドアもよく売れています。

 

↑プロジェクターには、シーリングライトと一体化したユニークな商品も

 

最後には、来たる2020年の期待株も2つ発表されました。「裏スポーツ特需」では、来年の夏に開催される東京五輪がもたらす、隠された消費に注目。リモートワーク推進によるPCやモバイルルーターの売上増が予測されるほか、混雑する東京から脱出する人が増えることによる、東京外への旅行商品はすでに多くの予約が入っているそうです。

 

また、新通信規格「5G」のサービス開始など、次世代テクノロジーへの期待にも胸が膨らみます。すでにAI家電が普及し始めているほか、VR関連商品も売上を伸ばし始めています。

 

↑バルミューダの加湿器、Rain。スマホを使い、家の外からでも操作できる人気機種です

 

楽天 ヒット番付 2019の詳細は、楽天の特設サイトからチェックできます。関連する商品も多く紹介されているので、2019年のトレンドをおさらいしたい方は、ぜひ一度目を通してみてください。