京都市の西部に位置する嵐山。 四季折々に風情ある景色を楽しめる名勝として古より愛され続ける京都随一の観光地です。今回は、京都観光するなら絶対に外せない嵐山で、おしゃれで京都らしい雰囲気を感じられるカフェをご紹介します。

1.京都1号店!2世紀以上も前に建立した邸宅〈パンとエスプレッソと〉

東京・表参道に本店を持ち、今年で10周年を迎えた〈パンとエスプレッソと〉が、京都では初となる新店舗を令和元年7月7日にオープン。場所は、京都有数の観光地と知られる嵐山。京都府指定有形文化財である「旧小林家住宅」を改装した空間は、当時の面影を随所に感じる厳かで洗練された雰囲気に満ちています。

ベーカリーは庭園を歩いた先にある別棟に。表情豊かな焼きたてパンがずらりと並びます。

「抹茶のフレンチトースト」(800円)

14時から提供がスタートする嵐山庭園限定メニュー。抹茶特有の深みある味わいと、優しい甘みを放つフワトロ食感のフレンチトーストとの味覚コントラストは、口内全域にしっかりと残る余韻と奥ゆかしさを演出。なかなかの厚みでありながら、フォークとナイフをノンストップで動かし続けちゃうほどグッドテイスト!濃厚な抹茶シロップが別添えされているので、さらなる抹茶感をお求めの方はぜひ追い抹茶を!

「ブランティーセット(松)」(2,200円)

こちらも同じく嵐山庭園のみで提供されるランチメニュー。「松・竹・梅」の3種類から選ぶことができ、こちらはボリュームたっぷりブランティーセット「松」。下段には種類さまざまな自家製パンが並び、上段にはキッシュや生ハム、フルーツサンドにカヌレなどなど、デリからオヤツまで全てが揃うという充実度。まさに"ブランティー”!

「プレートセット(竹)」1,700円

もう少しボリュームを抑えたいなっという方にはプレートセット「竹」がオススメ。それぞれがワンプレートにぎゅっと凝縮されており、”ちょっとずつ"が嬉しい組み合わせに。気軽にあれこれ食べたい方には最適なセットです。

〈パンとエスプレッソと嵐山庭園〉
■京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町45-15
■8:00 〜 18:00 無休

(text&photo:Kyonn)

2.こだわりの一杯、ここだけの一品を求めて。〈コーヒーショップヤマモト〉

嵯峨嵐山駅からほど近い場所で、昭和の時代から50年以上営まれている自家焙煎珈琲専門店〈コーヒーショップヤマモト〉。観光地でありながらも、ざわつきを感じさせないローカル感と、20世紀らしい渋さに包まれたレトロ感が相まって、初めて訪れた人であっても、そんなことを全く感じさせない親近感を覚える一軒です。

「特選ブレンド」(550円)

自家焙煎した珈琲は、ブレンドが7種、ストレートが10種、スペシャリティコーヒーが3種と、誰もが楽しめるバリエーションの豊富さ。入り口近くに配された珈琲豆を保管する落ち着いた風合いの棚は、経年による独特の存在感を醸し出しています。

「和牛カツサンド」(1,500円)

赤みを帯びた和牛の肉感に、心惹かれる喫茶グルメ。ふわっときて、さくっときて、じわ〜っと風味が押し寄せてきて…最後に口の中で和牛のポテンシャルを一気に解放!噛み締めるたびに溢れる濃厚な味わいは、専門店さながらの美味しさ。4カット目を食べる終わる頃、どうにも切なくなってしまいます。

「フルーツサンド」(1,000円)

伝わりますか、この圧巻の厚み...!イチゴにメロン、バナナやオレンジなどなど、あらゆる旬のフルーツを集結させ、ふわふわのパンとなめらかな生クリームでぎっしりとサンド。これはもう、フルーツサンドという名のショートケーキに近い感覚。

朝は7時から開店しており、11時までの間はモーニング営業もされているので、嵐山散策をする際は少しばかり早く行動して、まずは地元で愛される喫茶店で一息ついてみてはいかがでしょうか。地元の方が憩うこの場所で朝の一杯をいただけば、ゆったりとした一日のスタートを切ることができますよ。

〈コーヒーショップヤマモト〉
■京都府京都市右京区嵯峨天龍寺瀬戸川町9-7
■075-871-4454
■7:00 〜 19:00 木休

(text&photo:Kyonn)

3.嵐山の景色も味わいを演出、スタイリッシュなコーヒースタンド〈% ARABICA 京都 嵐山〉

ハワイに自社農園を有しグローバルに活躍する、京都で話題のコーヒーロースターの嵐山店は、渡月橋のそばという絶好のロケーション。

豆を焙煎する香りが満ちる店内で、窓越しの景色を眺めながらバリスタが淹れてくれる一杯を待つ時間も心地いい。

「blend」のカフェラテshort450円

3種の豆のブレンドで、チョコレートのような甘みを感じる。火・水曜以外は、バゲットサンドイッチも販売。

(Hanako1131号掲載/photo:Tamami Tsukui text:Rinako Sato(Rakutabi))

4.ミルフィーユ状のビフカツは嵐山エリアの新名物!〈中村屋惣菜製作所〉

店頭で揚げるコロッケが大人気の精肉店〈中村屋総本店〉が数軒隣にテイクアウトのお惣菜専門店をオープン。

中村ん ビーフカツサンド1,100円

国産和牛肉の薄切りを9層に重ねたビフカツにオリジナルの2度浸けソース瓩鰺蹐瓠▲縫鵐縫がほんのり香るアイオリソースと共にサンド。すっと噛み切れる柔らかな食感は冷めてもそのまま。モモやロースなどの赤身肉を使っているので、食べ応えがライトなのもうれしい。

5.文豪たちも愛した、みずみずしい京豆腐。〈嵯峨豆腐森嘉〉

創業は江戸・安政年間。すまし粉を使用して固めた名物「嵯峨豆腐」410円は、やわらかな中にもコシがあり、さっぱりとした口当たり。1パック800g(2丁)と大きめなので、湯豆腐でたっぷり楽しむのもおすすめ。〈大丸京都店〉などでも販売あり。

きめ細やかでなめらか。

6.別格の癒しステイを。嵐山のラグジュアリーリゾート旅館〈星のや京都〉

旅人たちを温かく迎え、疲れを癒してくれる京の宿。中でも、〈星のや京都〉は別格中の別格だ。渡月橋のたもとから迎えの舟に乗り込み、嵐峡の奥へ奥へと進むと、深い緑に抱かれた宿が見えてくる。

そこからはもう、別世界だ。部屋に入れば、京都で長い間受け継がれ、作り続けられてきた手仕事の数々が見えてくる。一つ一つに、〈星のや京都〉ならではの「おもてなし」の心が宿る。歴史と文化に裏打ちされた美しいものに囲まれ、心身ともにリラックスして、豊かな時間を過ごしたい。

5タイプ25室の客室は間取りもしつらえも様々。でも、どの部屋も現代的なインテリアを取り入れ、和室と洋感覚を巧みにミックスした空間になっている。窓から望む自然の風景もインテリアの大事な要素だ。

〈星のや京都〉ならではの文箱。硯、墨、舟の形の水滴などが入った上段を外すと、下にはレターセットが。心を鎮めて墨をすり、歌を詠むもよし、手紙を書くもよし。大切な時間となる。

日本料理の伝統と美意識を守りつつ、のびのびと創意工夫を凝らす「五味自在」を標榜する料理長。器も自身の審美眼で選ぶ。鱧子豆腐など八寸が美しく盛られた皿は6代目高橋道八の写し。

朝食は野菜たっぷりの鍋が主役。極上のおだしで、〈半兵衛麸〉の生麸、豆腐、野菜、それにきのこを煮ていただく。熱伝導に優れた銅鍋で煮るからよりおいしい。

ダイニングを束ねるのは、料理長の久保田一郎さん。海外での経験も豊富で、器にも目利きぶりを発揮。器だけでなく、素材も上等。五感を駆使していただく新しい日本料理に注目したい。

〈星のや京都〉
〈星のや軽井沢〉など国内外7カ所に展開するラグジュアリーリゾートのひとつ。江戸時代の豪商・角倉了以の別邸だったとか。敷地に足を踏み入れた瞬間、ホスピタリティに包まれる。おひとり様によいコンパクトな客室から特別室まで全25室、全てリバービュー。
■京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2
■0570-073-066

(Hanako1176号掲載/photo : Yoichi Nagano text : Michiko Watanabe)

7.美しく健やかな髪を願う神社。〈御髪神社〉/嵐山

トロッコ嵐山駅前の〈御髪神社〉は、その名の通り美しく健やかな髪を願う神社。

理容・美容業界の関係者も全国から参拝し、写真の「福髪守」(初穂料800円)以外にも美容師の国家試験合格守や技術向上の匠守など、ここならではのお守りが。

〈御髪神社〉
■京都府京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町10 
■075-882-9771
■授与所10:00〜15:00

(Hanako1148号掲載/photo : Aki Kaibuchi, Tomo Ishiwatari, Kenya Abe text : Noriko Maniwa
text & edit : Kahoko Nishimura)

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