(写真)質問する藤野保史議員=8日、衆院法務委

写真拡大

 日本共産党の藤野保史議員は8日の衆院法務委員会で、7月の参院選中に札幌市で街頭演説していた安倍晋三首相にヤジを発した人が北海道警に排除された問題を追及しました。

 警察庁は事案の概要や排除の法的根拠を説明せず、4カ月が経過しているにもかかわらず、「道警が事実確認中だ」と繰り返しました。藤野氏は「4カ月も放置していること自体、警察庁が道警のヤジ排除行為を容認していることに他ならない」と厳しく批判しました。

 藤野氏は、安倍首相応援のプラカードは排除されなかったと指摘。「不偏不党且(か)つ公平中正」をうたう警察法2条2項に触れ、その趣旨は、戦前の特高警察のような反体制勢力を取り締まる「政治警察の弊害」を生まないための厳格な保障だと述べ、同庁の姿勢こそ「政治警察の弊害だ」と批判しました。

 さらに、国政選挙の警備対策に関する同庁警備局長の通達を挙げ、「これを根拠に過剰な、人権侵害に至る警備が行われたのではないか」と告発。「通達は選挙時の通例だが、最近、政権与党側へのヤジの排除が目立っている」「現警備局長は、1月末の着任前は6年にわたり安倍首相秘書官を務めていた」とも指摘し、「ヤジの排除は国民の人権保障の観点で大問題だ。警察法2条2項の趣旨からも看過できない」と迫りました。

 森雅子法相は「個別事案への答えは控える」と拒否しました。