チームを勢いづかせる先制点をヘッドで決めた山村。古巣相手だからか、ゴール後の喜びは控えめだった。写真:徳原隆元

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[J1リーグ第31節]鹿島0-2川崎/11月9日/カシマ

 チームを勢いづかせる先制点を決めたのは、元鹿島の山村和也だった。62分、家長昭博のFKをヘッドで叩き、ゴールネットを揺らした。

 それまでは、川崎にとっては我慢の時間が続いていた。前半は0-0のスコアレスで終えることができたが、決められていてもおかしくないピンチは何度かあった。山村自身、必死のクリアが自陣ゴールのポストに当たるなど、ヒヤリとした場面も。

 後半も鹿島優勢の流れは変わらなかったが、「みんなが身体を投げ出して守ることができた」と山村は振り返る。焦れずに、集中力を切らさず、ゴールを死守する。一進一退の攻防が続くなか、粘り強い守備を見せていた川崎のCBが均衡を破ってみせた。

「こういう試合はセットプレーが大事だと思っていた。決めることができてよかった。本当にボールがよかったので、落ち着いて流し込めた」

 山村のゴールでリードを得た川崎は、71分にカウンターから途中出場の長谷川竜也が加点して2-0に。試合はそのままタイムアップを迎え、川崎が敵地で貴重な勝点3を掴んだ。

 上位陣のライバルチームより消化試合がひとつ多い川崎だが、今節の結果により、首位の座に返り咲いたFC東京との勝点差は「5」に。ひっくり返せない数字ではない。「勝つことでしか、結果はついてこないと思っていたので」(山村)。鹿島戦に臨むスタンスを今後も貫いて、“奇跡の三連覇”に向けて邁進するだけだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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