ロッテ・渡辺啓太[撮影日=2019年2月11日]

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 「何も貢献できていなかったというのが一番強いですね。怪我とかもあって、しっかり投げ抜けなかった。迷惑をかけているなというのが強いシーズンでしたね」。

 ロッテの渡辺啓太は、故障に泣いた1年となった。プロ1年目の昨季は、プロ初勝利こそお預けとなったが6試合に登板。2年目の今季は、春季キャンプ初日となる2月1日行われた紅白戦で1回を無失点に抑えると、5日に行われたシート打撃では菅野剛士を一ゴロ、バルガスを三振、安田尚憲を一ゴロ、松田進を二直に仕留め、打者4人を19球、0安打に抑えた。

 渡辺は「悪い感じではなかった」と話すように、良い形で入ったかに見えた。ただ「そこから良い感じを続けられなかった。その部分では、うまく調子をあげることができなかったです」と反省。

 開幕を二軍で迎えると、3・4月は4試合に登板して4回を投げ、防御率2.25。5月と6月は、右肘を痛めた影響で登板なし。7月に復帰し、7月以降は21試合に登板。7月は5試合に登板して、防御率0.00の成績を残した。

 特に7月はストレートが走っているように見えたが、本人は「自分の中で色々と工夫してやっていました。痛みが出ないような投げ方だったり、色々と探しながらやったりしていました」と振り返る。

 またこの時期、今季まで二軍投手コーチを務めていた清水直行氏(現・琉球ブルーオーシャンズ監督)と練習中にキャッチボールをしている場面が多く見られた。肘に痛みの出ない投げ方を確認していたのかと問うと、渡辺は「それはただフォームというか、怪我でなかなかしっかりとしたフォームで投げられていなかった。清水直さんが細かくズレを直してくれました。そこはすごく良かった点だと思います」と明かした。

 シーズン終了した10月10日に『右肘関節鏡視下クリーニング術』を受け、現在はロッテ浦和球場で、同じく10月に左肘を手術した土肥星也らとともに、ランニングや体幹トレーニングなどを中心にリハビリに励む。

 渡辺は「キャンプでは同じスタートラインに立ちたい。そこからが勝負だと思う。2月1日にしっかり合わせたい、そこには間に合わせたいというのがあります」と目標に掲げている。

 渡辺は来季はプロ3年目ではあるが、年齢でいえば27歳のシーズン。小野晋吾二軍投手コーチは「彼の持っている能力からすると、今年は正直物足りなかった。社会人で入団して3年目に入る年、来年は生き残りをかけてやらなければいけないシーズンになってくる。それぐらいの覚悟をもってキャンプインできるような状態を作って欲しいなと思います」と話すように、渡辺にとって来季は結果が求められる大事なシーズンになるといえそうだ。

 「今年、去年と何もチームに貢献ができていない。しっかりチームに貢献できるようになりたいです」と渡辺。来季こそチームの戦力となり、マリンで躍動する姿をファンに多く見せたいところだ。

取材・文=岩下雄太