「お前を殺したい」日本人女性殺害 仮釈放が却下

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 14年前、アメリカで日本人女性を殺害した男の仮釈放が審議されましたが、却下されました。当初、優しい言葉を用意していたという女性の親族は、審議での男の発言に「お前を殺したい」と発したということです。

 草刈福子さん(当時25)。2005年12月、映画の脚本家を目指してロサンゼルスに留学中だった彼女は、夫のアメリカ人俳優のチェイス・ブラムレイジ受刑者に腹部を20カ所以上刺され、殺害されました。

 有罪判決の後、取り乱すチェイス受刑者。弁護側は当時、心神喪失状態だったとして無罪を主張していましたが、禁錮16年から終身刑の実刑判決が言い渡されました。

 事件から14年、現在は次の山場を迎えています。チェイス受刑者が仮釈放を申請したため、その審議が始まったのです。審議は被害者側、加害者側、双方を交えて行われます。チェイス受刑者本人も発言。これまではなかった謝罪の言葉とともに、新しい証言も飛び出しました。

 草刈福子さんの兄・草刈健太郎さん:「初めて聞いたのは包丁で26カ所、刺された時に『(妹が)愛しているからやめてくれ』…」

 当初、優しい言葉を用意していたという兄・健太郎さん。しかし、福子さんが浮気をしたなどと責任転嫁するような発言もあったため、「お前を殺したい」と予定になかった言葉を浴びせたといいます。

 刑務所内で3時間半にわたって行われた委員会の末、仮釈放は却下されました。遺族にとって望んでいた結論とはいえ、気持ちは複雑です。