米ホワイトハウスの大統領執務室を訪問した後、記者会見に出席する脱北者のグレース・ジョーさん(左から2人目、2019年11月7日撮影)。(c)Brendan Smialowski / AFP

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【AFP=時事】米国に渡った脱北者のグレース・ジョー(Grace Jo)さんは7日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と面会した後、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長はトランプ氏の惜しみない称賛に値しないと述べた。

 トランプ氏は北朝鮮の非核化に向けて金氏を説得するためにしばしば惜しみない称賛を送り、両氏の親しい間柄や「親愛」にさえ言及している。

 ジョーさんは、ホワイトハウス(White House)で行われた「共産主義犠牲者の国民的記念日(National Day for the Victims of Communism)」のイベントに参加し、トランプ氏と面会した。

 ジョーさんは面会後、トランプ氏は政治的な理由から、「とても親切で」「礼儀正しく」あろうとしているだけだとの見解を示し、「金正恩に対する耳ざわりの良い言葉などが本音だとは思わない」「本心から(あのような)言葉で金正恩を褒めているならば、全く賛同できない」と述べた。

 ジョーさんは1990年代に家族のうち3人を飢餓で亡くし、当局に父親を殺害された。残った家族は中国への脱北を4回試みたが、そのたびに連れ戻された。

 2008年にようやく米国にたどり着き、後に市民権を取得したジョーさんは、「米国に来てから、人間としてどう生きられるかを学んだ。この自由は素晴らしいと心から思っている」と語った。

【翻訳編集】AFPBB News

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