森保監督はエース大迫の招集も見送った

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 森保ジャパンの異例選考をめぐり、意外なところに波紋が広がっている。サッカー日本代表は次戦でカタールW杯アジア2次予選キルギス戦(14日、ビシュケク)に臨むが、MF久保建英(18=マジョルカ)とMF堂安律(21=PSVアイントホーフェン)を今回はU―22日本代表に専念させるなど、注目選手が続々と招集外に。まさかの事態に、中継するテレビ局では明暗がくっきり分かれているのだ。

 今回の代表活動では、負傷明けで動向が注目されていたFW大迫勇也(29=ブレーメン)の招集が見送られた。6日にメンバーを発表した森保一監督(51)は「直近の試合映像は確認したし、メディカルスタッフがクラブと連絡を取って状態は把握している。よりコンディションを重視して調子の良い選手を選んだ」と選外の理由を説明。重傷から回復したばかりの状況などを考慮して慎重な措置を取った格好だ。

 エースに加えて、注目の若手コンビである久保と堂安も同時期に活動するU―22日本代表に専念するため、今回はA代表への選出が見送られた。こうした状況に悲鳴を上げているのが、キルギス戦を中継するTBS。「久保選手のA代表最年少ゴールや、堂安選手のW杯予選初ゴールといった注目を集めやすいアングルがなくなってしまった。それに大迫選手もいない。話題性のある選手に乏しい状況だね」と同局関係者は嘆き節だ。

 今夏にスペイン1部の名門レアル・マドリードに移籍し“日本の至宝”として注目度が急上昇中の久保や、東京五輪のエースとして期待が高まる堂安は森保ジャパン屈指の人気者。ロシアW杯の活躍で大ブレークした大迫も含め、いずれも全国CMに起用されるほどお茶の間から支持を得ている。本来ならば公式戦のW杯予選で招集されるはずが、まさかの飛車角落ちメンバーとなり、視聴率は苦戦必至の状況だけに頭を抱えているのだ。

 ならば次々戦の国際親善試合ベネズエラ戦(19日、大阪・吹田)を中継するフジテレビもがっくりかと思いきや…。「新戦力もいるし、盛り上げ方はある。それにうちはU―22のコロンビア戦をやるから久保選手や堂安選手が出れば話題性十分でありがたい」とは同局関係者。

 ベネズエラ戦はフレッシュなメンバーでサッカーファンの関心を呼び、五輪世代のダブルエースが参戦するU―22日本代表の国際親善試合コロンビア戦(17日、広島)も中継する。フジテレビにはうれしい誤算になりそうでニンマリというわけだ。さまざまな思惑がからむ森保ジャパンの11月シリーズ。果たして視聴率争いの結果はどうなるか。