森保一監督(撮影:森雅史/日本蹴球合同会社)

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6日、森保一監督がキルギス戦、ベネズエラ戦に向けた日本代表を発表した。試合間隔が中4日なのに9人を入れ替えるという前代未聞の内容に、森保監督のチームマネジメント力が問われる。

11月に森保監督が指揮するチームは3つ。14日にワールドカップ予選を戦う日本代表、19日のキリンチャレンジカップに向けた日本代表、そして17日にU-22コロンビア代表と親善試合を行うU-22日本代表を率いる。

森保監督はそれぞれのチームをどう位置づけてコントロールしていくのか。監督は3点のポイントとして「チームの成長」「チーム作り」「個人の成長」をあげた。

ワールドカップ予選を戦うチームには「チームの成長」が求められ、森保監督のチームでの活動が浅い選手で構成されるキリンチャレンジでは、どんな選手の組み合わせがいいのかを見極められる「チーム作り」が、そしてU-22日本代表では「個人の成長」が主眼となるはずだ。

この3つの活動を1人の監督が見るメリットは、作り上げるべきチームへの認識のずれは無くなること。もちろんデメリットもあり、それは監督が十分な時間指導できるかどうか、ということになる。

今回、U-22日本代表が活動を開始するのは11日になる。ところが10日には日本代表がキルギスに向かって出発。帰国すると森保監督はその足でU-22日本代表に向かい、約1日をU-22日本代表とともに過ごして、今度はキリンチャレンジに臨む日本代表に合流するのだ。

理想は12月のE-1選手権で国内組の選手が台頭し、2020年6月までのワールドカップ2次予選で多くの選手を試しつつ基本の形が完成して、7月からの東京五輪に集中。その五輪代表で頭角を現した選手を加えて9月からのワールドカップ3次予選に臨むということだろう。

ところが、1つ歯車が狂えば他の2つにも影響を与える。特に五輪代表からの底上げが無ければ今後の日本代表のチーム作りや成熟にも影響を与えるはずだ。現時点ではもっと五輪代表に力を傾注すべきではないか。また、たとえば森保監督が体調を崩したらどうなるのか。

現状では全て問題なく進むことが前提になっているようにしか見えない。森保監督が3つのチームのマネジメントに発揮している力以上に、日本サッカー協会はリスクマネジメントの考え方をハッキリさせておくべきだろう。

【取材・文:森雅史/日本蹴球合同会社】