11月10日、京都競馬場で3歳以上牝馬によるG汽┘螢競戰構王杯(芝2200m)が行なわれる。

 このレースは、3歳牝馬三冠レース(G戯花賞、G汽ークス、G欺華賞)を戦ってきた3歳馬と、4歳以上の牝馬の激突がテーマ。異なる世代のトップクラスの初対決で「どの世代が強いか」が大きな注目点となる。

 かつて、3歳牝馬限定レースだったこのエリザベス女王杯は、1996年から4歳以上の馬も出走可能になった。それ以降、昨年まで23回行なわれているが、3歳馬が8勝、4歳馬が10勝、5歳馬が5勝と、4歳馬が一歩リードしている。勝利しているのは3歳〜5歳馬までで、6歳以上は2着1回、3着1回(いずれも6歳馬)の未勝利だ。データ上では4歳馬がもっとも好成績となっている。

 しかし、近年の日本競馬の傾向を考えると、このデータを鵜呑みにできないところがある。現役最強馬であり、10月27日の天皇賞・秋(東京/芝2000m)でG毅蕎〔椶魑鵑欧織◆璽皀鵐疋▲い錬敢侈毒蓮そのほか、5歳牝馬リスグラシューは10月26日に牡馬混合のオーストラリアのG汽灰奪スプレート(芝2400m)を勝利。同じく5歳牝馬のディアドラは、8月にイギリスのG汽淵奪宗治咫兵1980m)を勝利。この3頭はエリザベス女王杯に登録せず、今後も牡馬混合のG汽譟璽垢暴仭する。

 ほかにG犠,舛里△觚縮鬘敢舒幣紊量毒呂錬菊いるが、その中で登録を行なったのは2017年G戯綽瀬献絅戰淵ぅ襯侫リーズ(阪神/芝1600m)を勝ったラッキーライラックのみ。同馬は昨年のG競船紂璽螢奪彎沺丙綽澄深1600m)以来、約1年8カ月の間勝利がない。4歳以上の顔ぶれはやや手薄といえるだろう。

 対する3歳馬は、秋華賞馬クロノジェネシス(牝3歳/栗東・斉藤崇史厩舎)とオークス馬ラヴズオンリーユー(牝3歳/栗東・矢作芳人厩舎)が出走。どちらも前走でG気鮠,辰得いのある2頭が今回は有力だろう。

 この2頭では、クロノジェネシスを上に見たい。前走まで、今年2月のG轡イーンC(東京/芝1600m)での勝利はあるものの、G戯綽瀬献絅戰淵ぅ襯侫リーズ2着、G戯花賞(阪神/芝1600m)3着、G汽ークス(東京/芝2400m)3着と、G気任論貿圓続いていた。しかし、前走のG欺華賞(京都/芝2000m)で悲願のG欺蘋覇。オークス2着馬カレンブーケドールに2馬身差をつける完勝だった。


秋華賞で勝利したクロノジェネシス

 秋華賞はオークス以来約5カ月ぶりの出走で、プラス20キロと大幅な馬体増で重め残りも心配されたが、結果的には成長分ということで大きな悪影響はなかった。今回はさらなる上昇も期待できるだろう。

 一方のラヴズオンリーユーは昨年11月のデビューから4連勝で、前走のG汽ークス(東京/芝2400m)を勝利。勝ちタイム2分22秒8は、2012年のジェンティルドンナの記録を0秒8破るレースレコードだった。この秋は当初、秋華賞からの始動を予定していたが、爪の不安もあり回避。今回がオークス以来約6カ月ぶりの出走となる。

 過去、このレースを6カ月以上のレース間隔で勝利したのは、8カ月ぶりだった2001年トゥザヴィクトリー1頭。同馬は当時5歳で、前走はUAEの世界的大レース・G汽疋丱ぅ錙璽襯稗叩淵澄璽2000m)で2着。エリザベス女王杯が17戦目で、多くの大舞台でキャリアを重ねていたのは大きなポイントだろう。

 また、ラヴズオンリーユーは今回が5戦目。このレースの勝ち馬の過去最少キャリアは、2002年ファインモーションの5戦(6戦目)で、前走の秋華賞を勝って臨んでいた。キャリア4戦以下で出走した馬は過去に2頭が出走しているが、2011年レーヴディソールが11着、2014年オメガハートロックが17着といずれも大敗を喫している。

 これらのデータから、エリザベス女王杯に関しては「レース間隔が空いている」ことと「キャリア不足」はマイナス要因になると考えられ、ラヴズオンリーユーは強く推しにくい。オークスではクロノジェネシスに2馬身半以上の差をつけたが、今回はクロノジェネシスのほうが有力だろう。

 3歳馬と古馬という点では3歳を上に見るが、古馬であればポンデザール(牝4歳/美浦・堀宣行厩舎)が気になる存在だ。重賞初出走で7戦4勝と実績は劣るものの、昨夏から4連勝中。前走の丹頂S(札幌/芝2600m)では、斤量50kgの軽ハンデとはいえ3馬身半差で圧勝して見せた。

 半兄のサトノクラウンはG宜畊船凜 璽此兵2400m)を勝ったほか、今回と同距離のG喫塚記念(阪神/芝2200m)、今回と同じ舞台のG教都記念(京都/芝2200m)を勝利している。さらに父ハーツクライは、昨年の勝ち馬リスグラシューの父。血統的にも好材料が多い。 以上、今年のエリザベス女王杯はクロノジェネシスを本命に、穴としてポンデザールを挙げたい。