イニエスタやビジャらスター選手が揃う神戸で存在感を見せる古橋。越後氏が注目するひとりだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 11月に開催される日本代表戦のメンバーが6日に発表されたね。今回は14日のワールドカップ・アジア2次予選のキルギス戦と親善試合のベネズエラ戦で、試合ごとに2チーム分の招集メンバーを発表するという異例のやり方だったけど、森保監督もさぞいろんなところに気を遣って選んだことだろうね。

 ヨーロッパのクラブで主力としてプレーしている選手はキルギス戦の1試合だけでチームを離れるようだし、国内シーズンもクライマックスだからいろんな大会の日程を考慮しながら、選んだ形跡が窺えるよ。

 そんななかで、A代表の2試合に唯一1チームで3人を輩出しているのが、J1の優勝争いをしているFC東京。アントラーズはU-22の1試合にふたり、マリノスはA代表の2試合にひとりだけ。そこまで大きな差ではないけど、FC東京にはやや厳しい条件と言えるのかな。

 今回もアジア2次予選のほうに、怪我明けの大迫やU-22に選ばれた堂安らを除く、いつものメンバーを送り込むようだけど、ただアジア2次予選を勝ち抜くには、やっぱり欧州組が必要という認識なんだろうね。ベネズエラ戦のみに選ばれたメンバーも、不動のメンバーと一緒に選ばれるようにならないと、本当の意味で代表に選ばれたとは言えないよね。もっとも、本来はキルギス戦よりも明らかに格上のベネズエラとの試合に、よりベストなメンバーを投入したいところだったけどね。

 とはいえ、今回は初選出の選手から何人か注目したい選手がいるよ。ひとりはヴィッセルの古橋だ。J2のFC岐阜の時からしっかり結果を出して昨年J1にステップアップし、今季もスター選手を抱えるチームで存在感を見せている。運動量とスピードがあって、決定力もなかなかのものがあるし、ベネズエラ戦で南野が不在のなかでトップ下のポジションに刺激を与える存在になったら面白いね。

 古橋のほかに、マリノスの仲川も怪我をしていなければ選ばれてもおかしくなかった選手。古橋と同様に、キレのあるドリブルやフィニッシュワークが代表でどの程度通用するのか見たかっただけに、今回は残念だったね。
 もうひとりA代表初選出で見たいのはトリニータのオナイウだ。今季は昇格組のチームをヴィッセルに移籍した藤本とともに牽引する存在になったけど、彼の抜群の身体能力が代表チームの中でどう活かされるのか。オナイウはナイジェリア系ハーフ。ジャマイカ系ハーフの鈴木とコンビを組めば、ちょっと今までにない2トップになりそうだね。今後の活躍次第では、ラグビーのようにグローバルな時代に突入していく象徴的な存在になる可能性もあるよ。

 もちろん、古橋にしても、オナイウにしても、このチャンスを生かさなければ次はないという気持ちで臨まなければいけないよ。森保ジャパンは、ただでさえ固定メンバーで戦っているチームだから、初選出とはいえ、何かアピールしなければ12月のE-1選手権は選ばれても欧州組が戻ってきたら難しいだろうね。

 それから、A代表メンバーが発表された前日の5日には、コロンビアとの親善試合を行なう東京五輪世代のU-22日本代表メンバーも発表された。今回は、堂安や久保、板倉といったA代表組も招集されたね。今回は森保監督の下で、国内で初めての活動となるだけに注目が集まっているけど、選考メンバーにも意気込みが感じられるよ。

 堂安と久保をどうチームに融合させるのか。南米の強豪を相手に、どんなシステム、戦術でいくのか。南米も2月に予選があるから、コロンビアはおそらく強化試合として本気で挑んでくるだろうから、どんな戦いぶりを見せるか楽しみだね。

 それにしても、今回は森保監督が大忙しだね。A代表の合間にU-22の指揮を執って、そこにかなりの大移動も伴う。U-22で変な試合をしたら、「東京五輪、大丈夫か?」って叩かれるだろうし、少なくない重圧もあるよね。ちょっと森保の身体が心配になるよ。12月28日のキリンチャレンジカップ(長崎)の対戦相手も決まってないようだけど、協会はしっかり指揮官をバックアップしてあげないとね。